難関大でも拡大している、学校推薦型・総合型選抜。
両選抜の攻略には、小論文がカギとなることが多い。
そこで、前回からスタートした本連載の第2回目は小論文の準備編として、必要な情報の“ネタ”の集め方などについて堀 浩司先生に教えていただいた。
螢雪アドバイザー 堀 浩司 先生
【第2回】
何から始める? 小論文 ①準備編
情報のネタを集める!
ネタを集めておく必要性
社会問題に対する知識、意見を支える根拠と事例
小論文は料理にたとえられます。「合格」レベルのご馳走を作るには、①料理法(書く技術)に習熟し、②料理に適した食材(書く材料)の準備が必須です。料理法については、レシピ本(参考書)を見たり、料理教室(先生の添削)に通ったりすれば、それなりに上手くなります。実際に差がつくのは、食材の良し悪し(テーマに関連する情報の「質」)と、食材の扱い方(何を「論点」にして、どういう「切り口」で述べるか)です。一流のシェフは、食材(ネタ)選びに細心の注意を払います。小論文入試では、多くの場合、何らかの形で「社会問題」が問われます。出題されている社会問題について必要な知識を蓄えていて、論点を明確にして意見を述べ、主張を支えるにふさわしい根拠と事例を示すことができる人が、食べる者(採点者)を納得させるお料理を作れるのです。