国公立大の一般選抜は原則として、共通テストと各大学の2次試験の総合成績で合否が決まる。
だが難関大では、2次試験での得点が合否のカギを握る場合が多い。
そうした合否の得点分布の実態などについて、入試情報のプロである近藤治さんに教えていただいた。
今後の学習計画や2次出願を検討する際の参考にしてほしい。
入試情報のプロが解説!
近藤 治さん
河合塾 教育研究開発本部 主席研究員
(こんどう・おさむ)河合塾入塾後、教育情報分析部門で大学入試動向分析を担当し、進学情報誌『ガイドライン』『栄冠めざして』などの編集を通じて受験生への情報発信を行う。2018年より中部本部長として塾生指導に携わった後、2021年4月より現職。マスコミへの情報発信とともに、生徒・保護者・高校教員対象の講演も多数実施。
共通テスト重視型、2次重視型とも逆転合格・不合格はあり得る
国公立大の一般選抜では、大学によって共通テスト・2次試験それぞれの配点ウエイトが異なる。とくに難関大では、共通テストより2次試験の配点ウエイトが高い傾向が強く、そうした「2次試験重視型」の大学では、共通テストの得点が高くても不合格、低くても合格となるケースも比較的多い。