新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、学校推薦型選抜や総合型選抜で、面接などをインターネット上のオンライン実施に切り替える大学が続出。
2月以降の一般選抜でも、感染状況次第で「オンライン入試」への変更を検討している大学がけっこうあるという。
実際に、何を準備して、どのように受ければよいのか? また、そのメリットや問題点は?
大学の入試・広報の現場に長年携わり、入試へのICT(情報通信技術)活用に詳しい「入試のプロ」が、正しい受け方や注意すべきポイントを伝授する!
山下 研一さん
特定非営利活動法人 マナビバ 理事長
学校広報ソーシャルメディア 活用勉強会事務局長
一般選抜が「オンライン入試」に急に切り替わるかも!?
新型コロナウイルスの感染拡大(以下、コロナ禍)を受け、インターネットの通信ツールを用いた「オンライン入試」は、すでに総合型選抜と学校推薦型選抜において、いくつもの大学で実施されました。実は、少数ですが一般選抜でも実施を予定する大学があります。例えば、長野県立大学健康発達学部こども学科の前期・中期日程では、個別学力検査の面接をオンラインで行います。名桜大学でも、一般選抜の個別学力検査で、小論文、英語(国際学群の前期)、面接の試験をオンラインで行います。
また今後、感染状況に応じてオンライン入試に切り替えるとしている大学もあります。例えば、長野県立大学健康発達学部食健康学科の前期・中期日程では、感染拡大状況によっては、小論文を取りやめ、面接をオンライン実施に変更することがある旨を発表しました。一般選抜の出願時、そして出願後も、必ずホームページで最新情報を確認するようにしましょう。
オンライン入試は、通信環境を整えたり、ソフトをインストールしたりするなどの受験準備が必要になります。そのため、あらかじめどのようなものか知っておくことが必要です。
ここでは、オンライン入試が行われるようになった背景と、実際にオンラインで行われた総合型選抜と学校推薦型選抜について、いくつかの大学の事例を紹介しながら、どのような入試方法なのかをお伝えします。