センター試験に出願するには、正しく出願書類に記入し、検定料を払い込むなどの手続きを所定の期日までにしなければならない。だが例年、出願上のミスも見られる。そこで長年、センター試験の出願をとりまとめてこられた笠井敦司先生に、ミスの実態とその防止策、そして最後となるセンター試験に向けてアドバイスを教えていただいた。
青森県立青森高等学校 進路指導主事
笠井 敦司 先生
ミス 1:センター受験後の出願先を想定せず、「地歴・公民&理科」科目数を登録
センター試験の理科は、4パターンから1つ選択して登録します。国公立大・文系志望者は「A…基礎2科目」、同理系は「D…発展2科目」の選択が一般的です。「B…発展1科目」「C…基礎2科目+発展1科目」という選択肢もありますが、一部の学部・学科でしか通用しません。実際あった例として、「C」で登録してセンター試験を受験し、出願の際に、その大学では「C」選択者は出願要件を満たさないことが分かり、泣く泣くあきらめた生徒がいました。センター試験出願時点での第1志望校が可とする限定的なパターンに基づくのではなく、最終的な出願先の決定に支障の出ないオーソドックスな選択をお勧めします。地理歴史(以下、地歴)・公民は「A…1科目受験」「B…2科目受験」のどちらかを選択しますが、これも出願校決定の幅が狭まらないようによく考えてください。
ミス 2:高校生なのに高校経由ではなく、個人で直接出願してしまう
『受験案内』自体は高校側がまとめて取り寄せ、配付の際に必ず出願に関する説明をしますから、指示や注意をよく聞いて、勝手な判断をすることのないように心がけてください。出願についても、高校