2020年、大学入試のしくみが大きく変わろうとしている。
その中でも最も大きな変化が、大学入試センター試験の廃止と、これに代わる新テスト「大学入学共通テスト」(以下「共通テスト」)の導入だ。
前回の「大学入試が変わる!!」記事ではこの“入試改革”と共通テストの概要について取り上げるとともに、共通テストの実証試験として行われた「試行調査(プレテスト)」の国語・数学・理科・地歴公民の各科目について解説した。
今回は入試改革記事の第2弾として、共通テストの「英語」について取り上げる。
英語4技能は「外部検定」の活用が基本
前回の記事でも触れたが、来たる入試改革の大きな柱の一つが「英語4 技能」だ。英語を「読む」「聞く」能力に偏っていたと言われるこれまでの評価方法を改め、「話す」「書く」も含めた4つの能力をバランスよく評価するという方針が、共通テストや各大学の個別試験にも反映されることとなる。
現行のセンター試験では、読者のみなさんもご存知の通り、英語はリーディング(筆記)とリスニングの2 つの方式で出題されている。では、新しく実施される共通テストの英語は4技能形式になるのか