2016年から始まった18歳選挙権。
高3生のみなさんの中にはこの夏、令和初の参議院選挙に投票した方もいるのではないだろうか。
とはいえ、なかなか上がらない若者の投票率。
政治を“自分ごと”と捉えるには―
㈱プラスティ教育研究所/代表取締役
清水章弘 先生
●今月の大モンダイ!●
投票しても変わらない!?
選挙のたびに、なぜ若者が投票に行かないのか、という話題が挙がります。実際、平成から令和まで20代の投票率はずっと最下位。10代の投票率は18歳選挙権が導入されてからすぐに行われた参議院選挙では46.78%でしたが、2019年7月に行われた参議院選挙では、32.38%と20代とほぼ変わらない結果でした。全世代の投票率が48.80%ですから、それより15%以上開きがあることになります。
若者たちは、なぜ選挙に参加しようとしないのでしょうか。たとえばすぐに思いつく理由は「自分一人が投票しても結果は変わらない」と感じるから。もっともらしく聞こえますが、それはどの世代でも同じはずです。確かに全世代の投票率も下がっていますから、若者だけの責任とは言い切れないかもしれません。
しかし、ここで一度考えてみましょう。経済、交通、健康、教育…私たちの生活にかかわるあらゆることを決めていくのが政治です。みなさんがこれから大学で学ぼうとしていること、大学そのものにも