夏休みが終わると、いよいよ秋から受験の後半戦が始まる。
難関大入試を突破するには、これまでの学習の進み具合を考慮しながら、合格に直結する学習プランを立て、効率よく勉強を進めながら実戦力を磨いていきたい。
そこで、堀 浩司先生に合格のカギとなる5つの視点から、受験戦略について教えていただいた。
螢雪アドバイザー 堀 浩司 先生
(ほり・ひろし)龍谷大学高大連携推進室フェロー。滋賀県の公立高校(守山高校、草津東高校など)で進路指導部長、SGH推進室長等を務め、学力や進学実績向上に向けた改革に着手。生徒の心に火を点けるきめ細かな指導に定評があり、数多くの生徒を志望校合格に導いてきた。担当教科は国語。2009年度文部科学大臣優秀教員として表彰を受けた。
①プランニング:合格に直結する、効率的な学習の戦略を立てる
必要な学力を“逆算”し
緻密な学習戦略を立てる
春からの受験勉強がマラソンなら、秋からの受験勉強はハーフマラソンに喩えられます。別のレースが始まったと考え、今一度、レースに臨む戦略を立て直しましょう。「このペースで行ったら、どこまでたどり着けるか」ではなく「あのゴールにたどり着くには、どれぐらいのペースが必要か」という発想で! 「なんとしてもゴール=志望校にたどり着く!」という覚悟を決め、緻密な学習戦略を立てましょう。
志望校合格に必要な学習を“逆算”するには、過去問を解いて現状を冷静に分析することが必須です。志望校の合格最低点と現時点の得点力を比較するとともに、出題レベル・出題分野・設問傾向を分析し、今の自分に足りていない学力をあぶりだします。得意科目は何点をキープ&苦手科目の失点は何点に抑えるなど、目標得点を明らかにし、いつまでに、どの学習アイテムを用いて不足している学力を埋めるのか、冷静かつ周到にプランニングしましょう。