国公立大では、学力を把握するため、センター試験(2021年から大学入学共通テスト)を課す推薦入試(同、学校推薦型選抜)・AO入試(同、総合型選抜)を導入する動きが年々拡大している。これらの入試対策として、共通テストは何割の得点をめざし、小論文・面接はどう攻略すればよいのかなどについて、笠井 敦司先生に教えていただいた。
進路指導のプロが伝授!
青森県立青森高等学校 教務主任
笠井 敦司 先生
共通テストを課す方式が拡大!
第1志望校なら迷わず出願の検討を!
大学入試改革の一環として、従来の「推薦・AO入試」も「学校推薦型・総合型選抜」へと整理、定義し直され、国立大では入学定員の30%をこの選抜方式とすることが目標に掲げられました。そして、令和3年度大学入学者選抜実施要項では、「大学教育を受けるために必要な知識・技能、思考力・判断力・表現力も適切に評価するため」に、学力を測る評価方法を「必ず活用」すること、という文言が付け加えられました。そのなかで、各大学が独自に小論文や科目テストを課すことと並んで、「大学入学共通テスト(以下、共通テスト)」を活用することも推奨されているのです。共通テストを課す学校推薦型・総合型選抜の拡大にはこのような背景があります。受験生にとって、普段の授業で培った教科学力+意欲・目的意識も併せて多面的に評価されることは大きな魅力です。過度な対策を必要としない分、第1志望校にこの方式があるなら、迷わず受験するべきです!