難関大志願者にとって本丸となる各大学の個別試験。秋から本格的にその対策をスタートする人も多いだろう。積み上げた力を“合格力”に格上げするにはどうするのか、夏までの勉強法をどうバージョンアップすべきなのか、試験対策のやり方を熟知するプロに指南していただこう。
原則1
最適なタイミングを見極め、過去問を効果的に利用する
個別試験対策においてカギとなるのが、過去問演習の進め方だ。早めに取り組んでもまったく解けないようでは時間のムダなので、次の3点を考慮して計画を立てよう。①「なるべく早く1年分解いてみる」。まずはおおまかな傾向や難易度を知ることが重要なので、まだの人は早急に実践してほしい。②「解説の6割以上が理解できるなら、過去問演習を開始する」。ある程度力がついてきたら、早めに演習を開始するに越したことはない。③「どんなに遅くとも、12 月1日からは過去問演習を開始する」。これ以上遅くなると、合格の可能性は出てこない。