新型コロナウイルスの感染拡大を受け、学校が休校になるという未曾有の事態が起きた。地域によっては休校期間が長引いたところもあり、授業のオンライン対応の有無なども含めて、あらゆる面で“差”がある状態で突入した今年の夏。新入試初年度ということで、ただでさえ不安要素を抱えていた受験生は、今、数々のイレギュラーに直面している。そして、イレギュラーとは、ピンチでありチャンスでもある。自らも数々の逆境を乗り越えてきた木村達哉先生が、この逆境を乗り越え、飛躍のチャンスに変えるヒントをお届けする。
灘中学校・高等学校 英語科教諭
木村達哉 先生
この夏、受験生が直面するイレギュラー
●ウイルス感染拡大による社会の混乱
●コロナ第二波への恐れ
●求められる感染対策
●新入試初年度で過去問がない
●入試時期・内容の不確定さ
●休校による学習の遅れ
●夏休み期間の短縮
●不安定な学校生活
●塾・予備校の夏期講習の縮小
不安1
新入試初年度に新型コロナウイルス…
これから先の受験生活が見通せず不安。
新入試初年度は以前からわかっていたことですし、英語の外部試験や共通テストの筆記試験がなくなったことで負担が軽くなったので、不安に感じる必要はありません。共通テストは過去問がないから対