志望校を選ぶからには、入学後も満足できる大学を見つけたい。
そのためには、自分の“興味・適性”を探ったり、大学での“学び”や将来目指す“進路”への視野を広げたりと、様々な視点からのアプローチが必要になってくる。
こうしたポイントを押さえつつ、後悔しない志望校を選ぶには?
長年、多くの受験生の進路指導にあたってこられた堀 浩司先生から、アドバイスをいただいた。
滋賀県立草津東高等学校 進路指導課長
堀 浩司 先生
ステップ1 自分の興味・適性を探る
好奇心と熱意があれば 適性は後からついてくる
「私は気が弱い方だし、血を見るのも苦手。看護師に向いていないのでは?」と悩んでいたAさん。彼女は控えめな人柄でしたが、患者さんの役に立ちたいという「熱意」を誰よりも強く持っていました。今は看護師として病院に勤め、「もう血には慣れました」と笑顔で話す彼女。本人が弱みだと思っていた性格は、きめ細かな思いやりや一歩引いて周りを慮る協調性という強みとなって、現場で活かされています。
〇〇になりたい、△△を究めたいという熱意があれば、能力や適性は後からついてきます。わずか十数年の人生経験で勝手に自分自身を値踏みしてしまうことなく、自分の想いを確かめ、軸足を置くべき場所を探しましょう。
授かった「ギフト」を社会に還元する
几帳面で何事も堅実にやり遂げる力、周りの人を明るい気分にさせる力、独創的で豊かな発想力など様々な力を君たちは授かっているはずです。このギフトを将来社会に還元するという発想を持てるとい