入試直前の大敵は、風邪! これまでの努力の成果が風邪によって低減されないように、その予防と対処法を紹介。
これらを生活習慣にして、体調万全で入試を乗り切ろう!
[お話を伺った先生] 芝大門いまづクリニック院長:今津 嘉宏先生
そもそも風邪とは?
発症と予防のメカニズム
身近な病気と思いがちだが、実は「風邪」という名前の病名は存在しないという。
絶対に風邪をひきたくない今こそ、まずはその実態から探っていこう。
「敵=風邪」を知ろう
「ある地域・時期に流行性に起こる感染症」が風邪の定義だが、その正体をひと言で表せないと今津先生。かつて原因不明だった咳、喉の傷み、発熱、下痢などを引き起こす病気が医学の進歩に伴って分類され、残ったものが風邪と呼ばれているのだという。インフルエンザもその一種。例年11~1月頃に高熱が出るA型、12~2月頃に消化器系の症状が特徴のB型が流行。各保健所のホームページで公開している、流行っているウイルスの情報を確認しておこう。
「免疫力」で風邪を防ぐ
免疫力とは、細菌やウイルスなど外部から体内に侵入してきた敵に対抗する働きのこと。ほかにもがん細胞など体内でできてしまった敵を攻撃する役割もある。一度敵と認識したものにはいち早く反応できる。
だからこそ予防接種が大切だと、今津先生は強調する。「インフルエンザワクチンはA型・B型に対応しています。2回ワクチン接種を受けるのもよいでしょう。1回目のワクチン接種でできた免疫を増強する効果が得られます」。
鉄壁の防御で寄せ付けない
風邪予防の基本3つ
「マスク・手洗い・うがい」は風邪予防としてはあまりにも一般的と思いがちだが、やり方によっては予防効果が半減することも。
それぞれの正しいやり方を知っておこう。