螢雪時代編集部では大学入試センターから、センター試験全科目の「小問別正解率」を入手。この貴重なデータから、旺文社の学習参考書編集部がセンター英語・数学・国語を徹底分析した。
旺文社学参編集部が徹底解説!
英語・数学・国語この問題が決め手!
このほど、螢雪時代編集部では大学入試センターが保有する、2018年度センター試験(本試験)全科目の「小問別正解率」のデータを入手した。これは、各教科・科目の全受験者を集計対象として、解答番号ごと(複数の解答番号・記号がセットで正解の場合は、その設問単位で)にどれだけ正解したか、割合を算出したもの。
大学入試センターのホームページにも掲載されていない、ふだん目にする機会がない貴重なデータだ。センター試験を受けた後に行う、予備校などの自己採点集計でも、小問別の正解率までは公表されないし、自己採点の集計データ数自体、多くても全受験者の8割程度だ。
受験生から見れば、どの問題の正解率が高く(=易しく)、どの問題が低かった(=難しかった)かがわかるし、問題講評と比べて意外に正解率が高い(低い)問題があったこともわかる。
得点すべき問題の傾向がわかれば、「取りこぼし」をなくし、少しでも合格ラインへ近づくことができる。また、難しいが得点することでライバルと差がつく問題の傾向がわかれば、その対策を立てて高得点を狙うこともできる。
さらに、正解率の高い問題、低い問題の特徴がわかっていれば、問題用紙を見たときに、解答の優先順位(何から先に解き、何を後に回して時間をかけるか)を瞬時に判別でき、的確な時間配分がスムーズにできるのだ。
ここでは、本データの中から、受験者数が多い基幹科目である英語(筆記、リスニング)、数学(数学Ⅰ・A、数学Ⅱ・B)、国語について、特に正解率が高い(低い)小問をピックアップ(国語、数学Ⅰ・A、同Ⅱ・Bは大問ごとに高低各3問。一方、英語筆記は全体で高低各15問、リスニングはやはり全体で高低各10問)し、出題形式・分野や配点とあわせ一覧表を掲載。その分析を当社の学習参考書編集部に依頼し、高い(低い)理由と傾向、本番での対処法や事前の対策など、「小問別正解率」を用いたセンター試験攻略法をアドバイスしてもらった。過去問演習の参考として、大いに活用してほしい。
英語 筆記
■ 受験者数 546,712人
■ 平均点 123.75点(200点満点)