いよいよ目前に迫った、受験の天王山・夏休み。
ここでの過ごし方が秋以降の伸びに大きく影響するだけに、効果的に学習を進めたいものだ。
そこで、難関を突破した先輩4人に、効率学習の秘訣から反省点、メンタル・モチベーションまで聞いてみた。
ぜひ参考にして、秋の飛躍につながる夏休みを過ごしてほしい。
▼座談会・出席者/先輩プロフィール▼
●東京大学 文科一類1年 S・Rさん
(2017年 新潟高校卒)
野球部引退後の7月中旬から受験勉強を本格化し、時間と情熱のすべてを勉強へとシフト。模試は直前期でD判定と最後まで奮わなかったが、部活動で培った体力と集中力、本気で物事に取り組んだ経験が、現役合格を引き寄せた。
≪ 部活動を続けている受験生へ ≫
まず部活動を引退まで完全燃焼。その経験が受験勉強の力になる。
●東京外国語大学 国際社会学部2年 H・Mさん
(2016年 栃木県立宇都宮女子高校卒)
早くから心に決めた志望校を目指して、コツコツと勉強してきた堅実派。1学期のA判定に慢心することなく、冷静に自分のやるべきことを見極めて努力を続けた。自分を律しつつ、ストレスと上手に付き合えたことも勝因のひとつ。
≪ 夏休みまでにやるべきこと ≫
過去問で「敵」を知ったうえで攻略するための戦略を練る。
●早稲田大学 教育学部1年 T・Cさん
(2017年 愛知県立国府高校卒)
国公立大志望のクラスのなかで私立大を目指すが、そこで総合的な学力を鍛えたことが合格の土台に。模試結果からやるべきことを分析したり、自分の性格を見極めて夏休みの勉強方針を途中で切り替えるなど、冷静な判断が功を奏した。
≪ 模試判定が悪いときの受け止め方 ≫
結果は客観的事実としてとらえ、そのなかから課題を見出す。
●東京大学 理科一類1年 E・Kさん
(2016年 仙台青陵中等教育学校卒)
現役で地元国立大学に合格するも浪人。現役時の反省をすべて活かした浪人時の模試はすべてA判定、センターでは95%に迫る高得点を挙げた。学ぶ楽しさを見つけながら、「ムリはしない」というモットーで合格を勝ち取った。
≪ ズバリ! 受験勉強を続ける秘訣 ≫
勉強は自分がやりたくてやっているという意識を持つ。
PART1 夏休み開始時の学力はどれくらい?
志望校と学力のギャップ
E・Kさん
高1・2年時は、学校の定期テストの2週間前からちょっと勉強する程度でしたが、高3の5月、予備校の先生に勧められた東京大を目指して、本格的な受験勉強を始めました。模試ではずっとE判定