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こんなときどう対処する?【吉田式】ケース別“やる気”回復法はこれだ!

  • 吉田式 秋からの“やる気”徹底強化塾

誰にでも「やる気が出ない」ときはあるが、そんな状態が長く続けば致命傷になりかねない。
そこで、受験生の意欲低下の典型的なケースについて、吉田先生に対処法を教えていただいた。

吉田 たかよし先生
《プロフィール》
医学博士・本郷赤門前クリニック院長。東京大学工学部卒。NHKのアナウンサーとして活躍後、医学部に再入学し、東京大学大学院医学博士課程修了。現在、受験生専門の医療機関・本郷赤門前クリニック院長、受験医学研究所所長、学習カウンセリング協会理事長。最新刊『「受験うつ」からわが子を守る本』(洋泉社)ほか、多数の著書を執筆している。

CASE1:人間関係に悩みがあり、勉強に手がつかない

 ストレスが高くなる後半戦の時期は、ちょっとした他人の言動にイラッとしたり傷ついたりして、人間関係がこじれることがある。対処法は、相手が友人か家族かで異なる。友人の場合は、脳内で理性が優位となる朝に解決策を考えるとよい。ポイントは自分の受験が第一だと割り切って判断することだ。一方、親の場合は、金曜か土曜日の夕食後に話し合うのがおすすめ。金・土なら比較的気持ちに余裕があるし、夕食後は血糖値が上がって心が穏やかになるので、お互いに落ち着いて話し合えるはずだ。

●対処法
友人関係は理性的な朝に考え、保護者とは夕食後に話し合う


CASE2:大学進学への意欲が低く、勉強にも身が入らない

 とりあえず大学進学という選択肢は外せないが、進学への意欲は高くなく、受験勉強にも身が入らないという人もいるだろう。そんな人は、「なぜ」の部分を追求してみよう。学びたい学問やなりたい職業があることだけが大学に行く理由ではないはず。「A大学に行ったら女の子にモテそう」「B大学のおしゃれなキャンパスで過ごしたい」というのも立派な目標であり、実はこうした目標のほうが側坐核への刺激が強い。自分の本音にフタをせず、どんな目標でも堂々と認め、学習意欲アップにつなげよう。

●対処法
自分の心の声にフタをせず、「なぜ」を追求してみる


CASE3:自分には才能がないと、あきらめモードに…

 「どうせ自分なんて…」と自分を卑下する人に不足しているのは、能力ではなく成功体験だ。そんな人は目標を見直してみよう。このタイプは、高すぎる目標を立てて失敗し、自信と意欲を失った人が大半だ。そうならないように、努力すれば無理なく達成できる目標を立て、小さな成功体験を積み重ねていこう。そして、目標を達成したときには「頑張ったからできた」と自分の努力を褒めたたえ、できなかったときも能力のせいにせず、「努力が足りなかった」と率直に反省すれば自己否定にはつながらない。

●対処法
「努力すればできる目標」で小さな成功体験を積み重ねる


CASE4:他の科目が気になり、一つに集中できない

 他の科目のことが次々に気になりだしたら、散漫になった集中力をリセットする必要がある。おすすめなのが音読。文系科目はもちろん、数学なら解答を書きながら声に出して読むなど、どんな教科でもできる。1分間も音読すれば、集中を取り戻せるはずだ。また、脳には尖ったものの先端に注意を向けるという性質があるため、読んでいる部分を指差しで追っていくと、さらに効果的。なお、気になるというのは関心が高まっている証しなので、実は効率良く勉強するチャンス。科目を切り替えるのも手だ。

●対処法
1分間音読&指差しで、目の前のことにフォーカス!


CASE5:模試の結果が悪いと、引きずってしまう

 模試結果などでショックを受けたときは、しっかり落ち込んだほうが、結局は早く立ち直れることが医学で実証されている。泣いてしまえると、涙といっしょにストレスホルモンを体外へ排出できるので理想的だ。逆に、悲しい・悔しいというネガティブな感情を無理に押し殺すと、脳へのストレスが長引いてしまう。現実とまっすぐに向き合うことが大事なのだ。落ち込んだあとは、何が足りなかったのか失敗の原因を探って再発防止プランを練ること。失敗を次に活かす心意気で前進し、合格をつかみとろう。

●対処法
しっかり落ち込んで現実と向き合い、反省する


要注意!「受験うつ」ってどんな状態?

 受験に関係する過度のストレス(不安・不満・長時間の緊張状態など)により脳機能に異常をきたすと、いわゆる「受験うつ」と呼ばれる状態に陥る。これは疾患であり、専門医にかかって治療を受ける必要がある。症状としては、何もやる気がしない、不満感によるイライラが抑えられず暴力的になる、朝起きられない、夜眠れない、学校に行こうとすると頭痛、腹痛、過呼吸などの体調不良を起こす、といったものがある。気になる症状がある人は、心療内科や精神科を受診しよう。早めの対処が早期治癒にもつながる。

この記事は「螢雪時代(2017年9月号)」より転載いたしました。


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