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大学受験に必要ない科目を勉強したくない高1生。全科目勉強する意味はあるのでしょうか…。

  • [2017/11/27]
  • 関連キーワード:勉強法、高1生、入試科目

質問

 サブロー先生、こんばんは。
 私は高校1年生で、2年から文系クラスにいく者です。
 私は行きたい大学に合格するため、1年のうちは国数英(特に国語と英語)だけやろうと考えて今やっています。定期テストが近づくと「他の教科もやらなきゃな」とは思うのですが、できればやりたくないです。なぜかというと、「一番できない英語を強化したい」そして「大学受験に必要じゃない科目をやりたくない」からです。
 定期テストの点数が悪いから嫌なわけでもありません。高校に入って3回テストがありましたが、学年1位、2位でした。しかしそのテストはワークさえちゃんとやれば誰でも得点が取れます。実際私は中学の頃は常に下から数えた方が早いような成績でした。しかしこんな私でも学年トップを取れるようなテストです。(一応58はある高校です)
 指定校のために定期テストはちゃんとやっておいた方がいい、できたことに越したことはない、将来のため……と言われて「まぁそうだけど…」とは思うのですが、この高校には、私の行きたい大学の指定校はありません。なんでもできた方がいいけど私はそう思いません。将来必要だからという人もいますが、親が生物や化学、二次関数などを使っている姿を見たことがありません。(教師や研究者、医者などの方は使うと思うのですが、私の親は普通の会社勤めです)
 かなり長くなってしまいましたが、質問をまとめると…
 1、高1だが国数英だけなどの科目を絞って他は赤点を取らないくらいにやってもいいのか。
 2、全科目勉強する意味はあるのか。
 3、社会人になった時、本当に必要なことは何か。
 です。長々とすみません。でも、受験科目だけ勉強したい気持ちと全科目やらなきゃダメだと思う気持ちがいつもあって、どうしていいかわからないのです。ご回答をよろしくお願いいたします。

回答

 こんばんは、サブローです。ところで、12月号の「螢雪時代」見た? 表紙が金色…とはおめでたいねぇ! 買っただけでも合格した気分になれるよ。さらに中身はというと…これもすごいぞ。特に予備校の先生からの出題予想や先輩方が高得点を取った秘訣・裏技などを熟読すれば、満点も夢じゃない。もう書店では売り切れの可能性が高いからすぐに注文するか、ネット書店へGO!だ。それでは、今日の質問に答えよう。

記事画像

 まずはダメ出しかなぁ。高校生になったら進路に関して戦う舞台は「全国」だということを忘れないように。高校内の300人とか400人の中の順位に一喜一憂するのではなく、全国528,323人(平成30年度センター試験・受付最終日:17時時点の出願者数。《最終的な確定出願者数は12月上旬に発表》)の中の何位かを意識するのが大学入試なのだ。

 次に、高校内で1位や2位というのは確かに素晴らしいことだが、ワークさえやれば点数が取れる試験に対して「このような試験で高得点が取れても果たして実力はついているのだろうか?」と疑問を持って欲しいな。だから学校の予習・復習が終わった後や、定期試験後には必ず応用問題に挑戦して自学自習に励んだら本当の意味での実力がつくと思わないか。ここをもう少し詳しく説明しよう。

 確かに勉強には暗記は必要だが、暗記が全てではないのだ。中学時代の定期試験1週間前に一生懸命に勉強する、いや正確に言うと、一生懸命暗記をするという習慣を身につけてしまった人は「勉強=暗記」と勘違いしてしまっている傾向が強いのだ。その末路として(一例だが)、第一志望の公立高に不合格になり、併願優遇の第二志望の私立高に入学することになる。さらに、高校生になってもその習慣(勉強=暗記)から抜け出せないまま、大学入試でも高校入試と同じ失敗を繰り返してしまうことになるのだ。第一志望に合格できるわけがないよね。そういう高校で教員をやっている私が言うのだから間違いない(笑)。

 では勉強をどう捉えたらよいかと言うと、それは解答にたどり着くまでの「プロセス」を大事にすることなんだ。たとえば問題を解くときに、「解答は何だろう?」とすぐに解答を追い求めるのではなく、「どのように考えていくと解答にたどり着けるだろうか?」と考える習慣を身につけよう。プロセスを意識した勉強を続ければ、論理的に物事を解決する能力が自然と鍛えられるようになるのだ。

 それでは質問に答えるが、1と2の回答は次の通りだ。君は大学に入学し、その後就職もするはずだよね。「やりたくないものを避ける」習慣を身につけてしまっては、大学でも職場でも行き場を失うだけだよ。具体的に言うと、「二次関数も化学式も大人になって絶対使わないし」とか「古文…しゃべらないし」と勝手な理由をつけて放り投げてしまうのではなく、『取り組みたくない事柄』でも、「最終目標に向かって努力する」「アドバイスに耳を傾けながら解決策を探る」ことが絶対に欠かせないのだ。こういった姿勢を、高校時代に磨かなければ、いったいいつ磨くの?

 3の回答は次の通りだ。大学卒業までに身につけておくこと、必要なことは、一般常識と(自分で誇れる)専門知識を保持することだ。文部科学省が学生に身につけてほしい力とは「思考力・判断力・表現力」と謳っている。また経済産業省では『社会人基礎力』として「前に踏み出す力」「考え抜く力」「チームで働く力」の3つの力を挙げている。苦手科目から逃げていたり、不要だといって避けていたりしたら、これらの力は身につくことはない。まさに中学・高校で身につけなければ、いったいいつ身につけるのだ!

 最後に、君がこの回答を読むとおそらく「無理だよー、自分を180度変えなければいけないじゃない。」と思うだろう。しかし君は学年1位を取れるほどの生徒であり潜在能力はあるので必ず変えられるはずだ。まずは全ての教科に対して前向きに取り組み、これからの部活動や高校生活も前向きに過ごすこと。それではまたね。
 サブロー

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サブロー先生

サブロー先生

都内・某私立高校で長年にわたり進路指導部長を務める。2018年4月からは2年生(特進クラス・理系)の担任に。英語科の教員としても、その指導には定評がある。また、音楽は趣味の領域を超え、おやじバンドコンテストで全国優勝するほどの腕前。学校でもフォークソング部の顧問として、生徒たちのバンドを熱血指導中。「大学受験パスナビ」では『お悩み相談』と『サブロー先生の進路指導室』を担当。

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