美作大生活科学部社会福祉学科の学生５名が「ぼうさいハンドブックたいむくん～つくろうわたしのタイムライン」を制作した。知的障がいのある人が災害時に取るべき行動を時系列にして記入し「マイ・タイムライン」をつくることができるハンドブックだ。 学生らは、地震や津波で被災した、宮城県、千葉県、兵庫県の５つの事業所で視察や聞き取り調査を実施。被災当時のことや、避難生活、現在取り組んでいる準備や防災訓練などについて学んだ。

　ハンドブックには、プロフィールや緊急連絡先、被災時に気をつけること、避難所での過ごし方などが盛り込まれている。タイムラインには「台風」「水害」「大地震」「津波」「火災」の５つの災害ごとに発生前後の行動を、個々の状況や地域状況を考慮して記入することが可能。裏面には大きく「SOS」と記載されており、困ったときには周囲の人に助けを求められる工夫がされている。

　学生は「家族や周囲の人たちが一緒になって完成させて、みんなで知的障がいのある人の防災について考えてもらいたい」と語った。

学生らが宮城県の事業所で行った聞き取り調査の様子

この記事は「螢雪時代（2020年８月号）」より転載いたしました。