広島国際大健康科学部医療栄養学科の学生とマイライフ株式会社が運営するオールカフェが、「高齢者のフレイル（虚弱）予防」をテーマとしたメニューを共同開発した。

　新型コロナウイルス感染症拡大防止のため外出自粛が続いたことで、運動量の低下や栄養不足に陥っている人も少なくない。特に、高齢者の要介護前段階とされる「フレイル」状態が心配される。

　そこで、学生５名がオールカフェのスタッフのアドバイスを受けながら、フレイルの予防メニューを共同開発。メニューの検討から試作、盛りつけまでを担当した。メキシコ料理のスープ「ポソレ」を野菜豊富にアレンジして「クレポソレ」と名づけた。

　一日あたりの摂取量目標の２分の１の野菜を使用し、栄養たっぷりの一品に仕上げた。

　共同開発に参加した学生は「シンプルな味つけでも満足できる一品をめざした。ぜひ一度試してほしい」と語った。

　値段は、クレポソレ単品が800円、もち麦雑穀米と、メキシコ料理でタンパク質がとれるプリン「フラン」とのセットが1,000円（いずれも税別）。６月から広島県呉市のオールカフェ×タニタカフェの店内で提供されている。

野菜たっぷりの「クレポソレ」をカフェと共同で開発した学生ら

この記事は「螢雪時代（2020年８月号）」より転載いたしました。