岡山理科大教育学部中等教育学科の学生たちが考えた授業・教材が基になった、岡山県の特別支援学校向けの新たな教材が誕生した。インターネットショッピングとゲーム課金の２つをテーマにまとめたもので、学生たちは「障がい者の皆さんの消費生活改善に少しでも役に立てば」と期待を込めている。

　教材の制作に取り組んだのは、国語教育コースの札埜和男准教授研究室の平田丞さん、眞木斐乃子さん、村田貴章さんら９名。特別支援学校に足を運び、話し合いを重ねる中で「言葉を噛み砕いてわかりやすく、丁寧に説明すること」をコンセプトに教材づくりに取り組んだ。

　制作した教材を使用して岡山県立岡山東支援学校でモデル授業を行ったところ、非常に好評だったことから、正式に教材化。岡山県が３月に「インターネットショッピング授業教材パック」「支払い授業パック」として発行し、岡山県内の特別支援学校に配布された。また、教材は公益社団法人消費者教育支援センターが実施する「消費者教育教材資料表彰2019」で優秀賞を受賞した。

障がい者の消費生活の改善をテーマに教材づくりをした学生ら

この記事は「螢雪時代（2019年10月号）」より転載いたしました。