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[教育・教員養成・家政・生活科学・体育・健康科学・芸術学部系統 編]学問図鑑 芸術学部系統

  • 【学部選びガイド 2020年版】教育・教員養成・家政・生活科学・体育・健康科学・芸術学部系統 編
  • [2020/11/2]

音楽や美術・工芸などの古典的な分野に加え各種デザイン分野、さらにはデジタル技術の発展に伴う新たな分野でのアートも学べる!

音楽分野では各楽器や作曲などのスペシャリストを目ざす

 音楽分野での学びは、実技系とそれ以外の音楽に関連する分野に大別される。実技系は、ピアノをはじめ各弦楽器、管楽器、打楽器などの楽器ごとに専攻が分かれる。また、声楽、指揮、作曲を専攻とするコースもある。

 各楽器を専攻すると実際の授業は、まずは個々の能力や個性にあわせた個人レッスンがメインとなる。さらには合奏も行われる。たとえば、ピアノを専攻した場合、1年次には連弾、2年次は弦楽器や管楽器とのデュオなどを行う大学もある。

 また、作曲科では幅広い音楽理論と作曲技法を学ぶと同時に、室内楽作品や声楽・管弦楽作品などを実際に作曲する。

 実技系ではおもに西洋のクラシック音楽がメインとなるが、ポピュラー音楽や邦楽、ミュージカルなどを学べる大学もある。

 実技系以外では、音楽の歴史や理論などを研究する楽理をはじめ、音響効果や録音技術などを学ぶコースもある。ほかにも音楽療法バレエなどのコースを設置するところもある。


美術・工芸分野では各種技法を学び、創作活動に励む

 美術・工芸分野は、大きく絵画、版画、彫刻、工芸の3つの分野に分けられ、それぞれを専攻することになる。

 絵画は日本画と油絵に分かれており、いずれも絵画をはじめ素材、用具の基礎知識やさまざまな技法などを学びデッサン、模写などの課題をこなし作品制作を行う。なお、各種版画分野を学べる大学もある。

 彫刻分野には木や石、金属、粘土などさまざまな素材がある。まずはそれらの特徴などを学び、自分の専門領域を決め、創作活動を行う。

 工芸分野は陶芸や漆芸、染色、彫金の各分野に分けられる。陶芸は陶器や磁器の制作がメインとなるが、ガラスを素材にした作品制作も専攻できる。なお、工芸分野の特徴として、大学所在地で昔から栄える地場産業――たとえば陶芸や織物、漆芸など、と関連が深い大学もある。そういった大学では伝統工芸の技法を学び、人材育成も行っている。


デザイン分野は視覚、各種製品、空間系に分かれる

 デザイン分野は、大きく視覚(ビジュアル)系、各種製品(プロダクト)系、空間・環境(各種スペース)系の3つに分類できる。

 視覚系では、雑誌や広告などさまざまな紙媒体と CG やアニメーションなどの各種映像媒体に分かれ、それぞれの分野のデザイン技法を学ぶ。

 また、私たちの身の回りにあるすべての「モノ」はさまざまなデザインが施されている。それらの技法を学ぶのがプロダクトデザイン分野だ。

 プロダクトデザインには、たんにデザインの美しさだけではなく、素材の機能や特性をはじめ生産や製造に関する専門知識、さらには暮らしの背景となる社会や文化に対する知識や理解が求められる。

 なお、各種服飾のデザインのほかにもさまざまな繊維を用いた各種製品のデザインを学ぶテキスタイルデザイン分野もある。

 空間・環境系では、さまざまな家具やインテリア、住まい、建築、公園、都市などの「空間」にまつわるデザインを学ぶ。どの分野を選択しても、まずは設計・製図の技術を身につける必要がある。その際、まずは CAD(Computer aided design)と呼ばれる設計支援ソフトの使い方を学ぶ。

 なお、これらの学問分野は工学部の建築学や土木工学などでも学ぶことができる。しかし、一番の違いは、学びの重点がデザイン(意匠)に置かれているところだ。


デジタル技術の発展がさまざまな新しい芸術分野を産み出す

 現在、映画で多用されている CG をはじめとして、各種デジタル技術の急速な発展に伴い、従来の枠を超えた新しい芸術分野が次々と誕生している。そういった分野でのアーティストや技術者を養成するコースも増えている。

 学びの内容は、最先端技術を使っての CG やサウンド、アニメーション、写真、イラストレーションなどの分野で、さまざまな作品を制作するために必要な技術や技法などの初歩から応用までを身につける。

◆ ◆ ◆

 最後に少しだけ、この分野の卒業生の進路に触れておこう。音楽や美術などの分野で将来、アーティストを目ざす人たちは、大学院に進学したり海外留学などを行うことが多い。

 それ以外の人たちの多くは、自分の専門分野に関連するさまざまな企業や団体などに就職している。


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