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学部長インタビュー「スポーツ科学部の魅力とは?」福岡大学 田中守先生

  • 【学部リサーチ 2018年版】教育・教員養成・体育・健康科学部系統の総合的研究
  • [2018/10/3]

“文武合一”を実践できる
スポーツ・健康のスペシャリストへ

《私立》福岡大学 社会学部 学部長
田中 守(たなか まもる)先生

1958年群馬県生まれ。筑波大学体育専門学群卒業後、同大大学院体育研究科修了。1983年、福岡大学体育学部(現・スポーツ科学部)に助手として採用、あわせて同大ハンドボール部監督に就任。1997年同大体育学部教授、2013年スポーツ科学部学部長に就任。日本ハンドボール協会強化・育成戦略委員長などを歴任。

田中先生がこの道に進まれたきっかけを教えてください

 現在、この福岡大でハンドボール部の監督も務めていますが、実は私がハンドボールを始めたのは大学に入ってからです。

 生まれ故郷の群馬で過ごした中学生時代は野球に懸命に打ち込みましたがなかなか上に行けませんでした。とにかく体を鍛えようと、当時憧れていた『巨人の星』さながらに、家から学校まで毎日走って通ったところ長距離走が得意になり、高校から推薦入試のオファーが来るほどになりました。しかし、当時の私は野球への夢と同時に「体育の先生になること」への強い希望を持っていたため、あえて進学校に入りました。ところが、入学した高校の野球部は大変弱く、結局は陸上をやることになりましたが、あまり力は発揮できませんでした。その後、体育教員の道に進むなら、と勧められて筑波大学に進学し、再び野球をやりたかったのですが、当時の体育の教科には野球が含まれていませんでした。体育教員になるには野球では不利かもしれない…と思い、他の球技でいろいろと考えていたところ、親戚のアドバイスなどもあってハンドボールをやることに決めました。周りはみなレベルの高い選手ばかりで、初心者の私との実力差は歴然。ですから自分自身としては、あくまで教員として大成することを目標にやってきました。

 ところが3年生になって、先生から大学院に進学して生理学を学ぶことを勧められました。当時、私は生理学は好きではなかったのですが(笑)、大学院に骨格筋の研究、わかりやすく言うと、いわゆる「速筋」「遅筋」に関する研究において第一人者といわれる先生がおられることを聞いて興味を持ち、研究に取り組むこととなりました。

 そんな中、福岡大学が筋か神経系の専門家、かつハンドボールの指導者を求めていることを偶然知り、ここ福岡に来ることになったのです。福岡大では当時まだ同好会だったハンドボール部の監督も担当しましたが、設立から5年で強豪だった母校・筑波大を破るほどに部を強くすることもできました。振り返ってみると、タイミングと縁に恵まれた人生だと思います。


スポーツ科学とはどんな学問ですか?

 スポーツが上手であるか下手であるか、あるいは運動の効果、弊害、危険性といったことには根拠があります。その根拠を科学的に裏付けるのがスポーツ科学研究の役割ですが、実はそういった根拠は何が正しいのか、まだほとんどわかっていません。たとえば、高血圧症に対する運動療法は私の研究テーマの一つですが、実験を行ってみると、運動療法を受けたすべての人の血圧が必ず下がるわけではありません。運動療法が高血圧症に対して効果がある「可能性は高い」という状況にはありますが、根拠としてはまだ確立できていません。また、「こうすればスポーツが上手くなる」という根拠についても同様です。

 スポーツ科学の研究を通じて、これらの「根拠」の精度を高めていくことが、たとえばスポーツが少しでも上手になるという「楽しさ」にもつながっていきます。必ずしもトップレベルのスポーツやアスリートのための研究だけではなく、スポーツ嫌い・運動嫌いの人を減らすこともスポーツ科学の大きな役割であると考えています。


スポーツが上手くない人でも大丈夫ですか?

 一般的には、スポーツ科学部に入学してくる学生はスポーツ選手であったり、どちらかといえば運動の得意な人が多いと言えます。ただ、本学スポーツ科学部の例で言うと、1969年に体育学部として創設はしましたが、卒業後進路の職域を拡大することを目標として、必ずしもスポーツに偏らない方向性を堅持してきました。そして1998年にスポーツ科学部として改組した際、その方針はスポーツ科学科と健康運動科学科の2学科構成によっても明示されることとなりました。

 特に、健康運動科学科は中高年者への運動指導や子どもたちのレクリエーションといった仕事に関わる人材を育成する学科です。スポーツや運動は好きだけれどあまり得意ではない、という人にもぜひ来ていただきたいと思います。


福岡大学スポーツ科学部の特長を教えてください

 教育の特長としては、たとえばアスリート、コーチ、トレーナー、保健体育教員など将来の職業イメージに応じたコースを設置しつつ、各コースの「推奨科目群」を選択の目安として提示し、コースに縛られない科目選択を行えるカリキュラムがまず挙げられます。また、これらのカリキュラムとも連動した、アスリート・コーチ育成やアスリートサポートといった教育プログラムも充実しています。さらに、スポーツ教育だけではなく、企業等への就職を想定し、文章力・コミュニケーション能力も含めたキャリア教育も単位化して手厚く行っています。

 何よりも、本学は9学部31学科、約2万人の学生が1つのキャンパスに集う総合大学であり、スポーツ科学・医学・薬学の3学部を持つ全国唯一の大学でもあります。そのようなキャンパスでさまざまな分野を学ぶ学生と触れ合えること、また、先ほどお話しした高血圧症の運動療法は医学部との共同で行っている研究ですが、そうした学際的な研究に取り組めることも大きな強みであると思います。


受験生へのメッセージをお願いします

 本学で学んだ学生には、スポーツと健康に関する「理論」と「実践」を併せ持ったスペシャリストになってほしいと考えています。これは私の恩師の言葉で「文武合一」といいますが、頭でっかちでもなく、逆に感覚に偏るのでもない、基礎学問と自らの実践を融合できる人材が求められています。ただ、その前提には学問を修めるだけではなく、日常のあいさつや気配り、コミュニケーションを心がけ、人間的素養を身につけた自立した人間であってもらいたいと思います。

 本学スポーツ科学部は創設50周年に向け、全国や世界を視野に入れた運動部の強化、教員採用率の向上、地域との連携・社会貢献活動の推進など、魅力的な学部づくりを進めています。スポーツと健康に興味のある受験生のみなさん、ぜひ一緒に学びましょう。


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