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学部長インタビュー「体育学部の魅力とは?」東海大学 積山 和明先生

  • 【学部リサーチ 2017年版】教育・教員養成・体育・健康科学部系統の総合的研究
  • [2017/10/4]

選手の競技力向上をサポートし、人の健康や幸福にも寄与する

《私立》東海大学 体育学部 学部長
積山 和明(つみやま まさあき)先生

日本体育大学体育学部体育学科卒業。専門は体育方法学。日本体育大学、広島経済大学、東海大学でバレーボール部のコーチや監督を歴任。東海大学バレーボール部では監督を31年間務め、全日本インカレでは決勝進出21回、優勝は7回を記録。「王者・東海大学」といわれる一時代を築いた。2017年体育学部長に就任。

体育学部の意義、目指すものについて教えてください

 体育学部は、スポーツや運動をとおして、人の健康や幸福に貢献する学部といえます。健康であるためには、体と心の両方が健康でないといけませんから、体育学部では身体だけでなく心も学びの対象になります。

 また、スポーツや運動をとおして、一般の人々の健康維持・増進、そして、幸せな時間を創出することも、体育学部の使命です。アスリートが試合に勝つために競技力を向上させることも大事な目標ですが、それだけではなく、一般の人、つまり、子どもからお年寄りまでを対象として、皆さんの健康や幸福を考える学部でもあるのです。

 体育学部は競技者向けの学部と誤解される方もいますが、それは違います。競技者よりも、むしろ、競技者ではない学生のほうが多く集まっています。そうした学生たちは、競技者をサポートするため、または、一般の人々の健康や幸福に寄与するために、心身や運動などについて科学的に学んでいます。


他の学問領域と重なる部分はあるのでしょうか

 心身の構造や怪我の予防や処置についても学びますので、医学と重なる部分があります。身体能力について医学的に学ぶ授業のほか、生理学、衛生学、栄養学などに関わる授業もあります。

 本学には、スポーツの技術力向上と健康・体力増進の研究を行う「スポーツ医科学研究所」もありますから、そこが媒介となって、体育学部と医学部の連携も視野に入れつつ、体育学部の充実をはかっています。


体育学部にはどのような分野があるのでしょうか

 本学部には、体育学科、競技スポーツ学科、武道学科、生涯スポーツ学科、スポーツ・レジャーマネジメント学科の5つの学科があります。それぞれが主とする分野や目標がありますので、その特色を一つひとつ説明しましょう。

 体育学科では、保健体育の教員養成とスポーツ科学の探究のふたつを主軸としています。学生はどちらか希望するほうを専門的に学びます。学校教育の中で生徒を指導するための知識や技術を学ぶ授業が多く用意されています。また、スポーツ科学の面では、体の動きや体の内部を、専門的な測定機器や設備を使って解析する授業もあります。

 競技スポーツ学科は、競技力向上を目標としています。“実戦”を重視し、試合に勝つための技術やトレーニング法などを学びます。競技者だけでなく、コーチやトレーナーを目指す学生も多く学んでいます。

 武道学科は、柔道と剣道に特化した競技者のための学科です。世界レベルで活躍する選手を輩出しています。2016年リオデジャネイロ五輪の柔道で金メダルを獲得したベイカー茉秋選手、田知本遥選手は本学の武道学科の卒業生です。そのほかにも大勢の卒業生がトップレベルで活躍しています。

 生涯スポーツ学科では、子どもからお年寄りまで、人の生涯を対象にして学びます。人々の健康や生活の質の向上を考える分野です。

 スポーツ・レジャーマネジメント学科では、スポーツやレジャーを包括的にとらえ、そうしたイベントの企画・運営に必要な理論や技術を主に学びます。競技者のための最高の舞台を作ること、また一方で、人々が楽しむ機会を作ることが、この分野の目指すところです。欧米に根付いている分野ですが、日本では未発達です。そこで本学が日本で初めてこの分野に関わる学科を設置しました。海外のイベントを参考に学ぶことが多く、海外実習もあり、特に語学力が求められる分野です。

 以上が、本学の体育学部の学科構成になりますが、体育、スポーツ科学のすべての分野をカバーしているものだと思います。

体育学部では高い身体能力が求められるのでしょうか

 一般入試では、体育学科、競技スポーツ学科、武道学科で実技を課しています。ただし、実技試験では高度な能力を求めているわけではありません。過去の入試を振り返っても、実技ではあまり差がついていません。むしろ身体や運動を科学的に学ぶ上で欠かせない基礎学力が大事だと考えています。実際、競技者の学生よりも一般の学生のほうが多いのですから。実技に自信がなくても、体育学の分野に興味があれば、ぜひ挑戦してもらいたいです。


東海大学 体育学部の特色・強みについて教えてください

 何といっても学部の先生方の専門分野におけるレベルの高さと、教育愛の強さです。“実戦”や研究のほうでも一級の先生方が授業をはじめとした日々の学生指導に全力で取り組んでくれています。

 また、東海大学には、国内外で活躍するトップレベルの選手やチームが多数在籍していますが、そうした選手・チームを大学全体でサポートする「スポーツサポートシステム」があります。「トレーニング部門」「メディカル部門」「栄養サポート部門」「メンタルトレーニング部門」「科学的サポート部門」の5つの部門から、各部門に精通する先生方が中心になって選手の能力を最大限に引き出せるようにサポートします。特徴的なのは、各部門に学生も参加できることです。学生は学部を問わず参加できます。単位は出ませんが、トップレベルの選手と環境の中でスポーツ科学を直接学びたいという学生が多数参加しています。「スポーツの強豪・東海大学」を支える土台にもなり、また一方で、学生には実習の場を提供するこのシステムは、総合大学の本学だからこそ実現できるものだと思います。

 そして、本学が武道やスポーツを大事に考えている大学であることです。東海大学を創設された松前重義先生は、国際柔道連盟会長も務められ、武道やスポーツを通じて世界の友好と平和の実現に尽力された方でした。その精神は現在も受け継がれています。それを表すのが本学の湘南キャンパスです。グラウンド、陸上競技場、サッカー場など運動施設がキャンパスの中央に位置しています。一般的にはこうした施設は、キャンパスの端に位置するものです。しかし、本学では北側に理系学部の校舎、南側に文系学部の校舎があり、それらに挟まれる形で中央に位置しています。文系・理系の学生が中央の運動施設に集まり、交流する場として運動施設を位置づけているのです。このように大学として武道やスポーツを大事にしていることは、体育学を学び、競技力を向上させていく上で、とても重要なことだと考えています。

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