共通テストの平均点アップ(=易化)・ダウン(=難化)によって、受験生の志望動向は変わってくる。
自己採点の結果、国公立大の2023年一般選抜の志望動向がどう変わるのか、11月末時点での展望をお伝えする。
いまは共通テスト対策に集中する時期だが、その後のことをしっかり準備しておこう。
文・分析◎小林 弘明(螢雪時代 編集部)
自己採点の結果次第で、全体の出願動向は変わる
国公立大一般選抜は、共通テストの自己採点結果をもとにして出願校を決定するので、その平均点の高低(難易度の変化)は、ダイレクトに出願動向に影響を与える。
2022年(以下、22年。他年度も同様)の共通テストは、前年より全体の平均点が大幅ダウンした。23年は導入3年目で、前身の共通1次試験やセンター試験と同じく、さらに低下する可能性もある。ただし、平均点が下がりすぎた教科・科目は、翌年に出題レベルが軌道修正されることが多い。そのため、22年に大幅難化した数学Ⅰ・A、数学Ⅱ・B、生物は、平均点アップが見込まれる。一方で、国語、英語はやや難化が予想されるが、全体の平均点は前年並みか、ややアップするものと見られる。その結果、国公立大一般選抜の志望動向はどう動くのか、予測していく。