どうなる? 大学入学共通テスト
《旺文社学参編集部が徹底分析!》
英語・数学・国語 編
『螢雪時代』4月号で、2020年度(2021年実施)から始まる新しい大学入試の全体像について解説した。(パスナビでは「2021年、大学入試はこう変わる!」として転載)
いわゆる「入試改革」の目玉となるのが、大学入試センター試験に代わって実施される「大学入学共通テスト」(以下「共通テスト」)だ。
共通テストではどんな問題が出題されるのだろうか。2018年に行われた「試行調査(プレテスト)」の内容を中心に、旺文社の学習参考書編集部が分析した内容を、2号にわたってお届けする。
試行調査とは
実際の入試に近い環境で出題の精度を高める
共通テストを実施する大学入試センターは現在、文部科学省が2017年7月に公表した「大学入学共通テスト実施方針」に基づき、共通テストの問題作成や実施に向けた検証を行っている。この検証活動の軸となるのが、試験的に作成した問題を高校生に、実際の入試とほぼ同じ環境で受検してもらう「試行調査(プレテスト)」だ。
最初のプレテストが実施されたのは2017年(平成29年)11月。国語・数学・理科・地歴公民のプレテスト実施に続いて、2018年2月には英語が実施された。この第1回試行調査の結果を受け、出題内容が実施方針として掲げている「知識」や「思考力」を正しく問うものになっているかどうか、あるいは難易度等が適切であるかどうかを検証し、より実際の共通テストに近い問題に調整されたのが、昨年(2018年)11月の第2回試行調査である。