パスナビや『螢雪時代』でセンター試験対策をするのは今年で最後。センター試験は2020年1月の実施をもって、30年の歴史に幕を下ろす。そして、2019年の春に高校2年生となったみなさんが初めて受験することになる新しい大学入試。何が変わり、何が変わらないのか。その姿を知り、冷静に備えていこう。
“入試改革”が求めようとしているもの
「学力の3要素」とは
国際化や情報化の急速な進展により大きく変容する現代社会に対応するための力として、文部科学省が2016年(平成28年)の「高大接続システム会議」最終報告の中で提起したものに「学力の3要素」という概念がある。(下図)社会の中で生活し働くための「知識と技能」をもとに「思考力・判断力・表現力」を生かして課題を発見・検討・解決し、「主体性・多様性・協働性」をもって学びの成果を社会に共有・還元するというものだが、従来の大学入試では「知識・技能」については十分に測定できていた一方、「思考力・判断力・表現力」「主体性・多様性・協働性」は評価しきれていない部分があったとされる。その部分を補完しようとするのが、2020年度から実行に移されるいわゆる「入試改革」の基本的な考え方だ。
■「学力の3要素」イメージ
新しい大学入試の全体像
2020年度から始まる新しい大学入試がどのような枠組みで実施されるのか、まずは、テストの名称を