リクルート「スタディサプリ」講師 柳生 好之 先生
各設問の思考プロセスを学び、
過去問で正しい手順をモノにする
試験までの残り少ない時間で答案作成力を高めるには、「過去問演習」が最も効果的だ。その大学が受験生に問う力は、難関大になるほど変化しないからだ。とはいえ、もちろん、ただ問題を解けばよいというわけではない。毎回同じ思考プロセスで解く必要がある。そこで、一定の「解き方」が説明されている参考書や問題集にも同時並行で取り組むのが望ましい。「どういうことか(内容説明)」「なぜか(理由説明)」を問う問題など、難関大の定番設問の解き方について一定のアプローチ法で解説していて、かつ自分が理解しやすい参考書・問題集を使って、解答に至る正しい思考プロセスを習得したい。これにより、過去問も定番問題の「類題」として見られるようになり、本番で使える再現性のある解答・答案作成の手順が身につく。なお、自分の思考プロセスは解答時には客観視しにくいため、自分の書いた答案を時間をおいて読み直してみよう。意外と「何を言っているのかわからない」文になっていることがあるものだ。