駿台予備学校講師/学研プライムゼミ特任講師 竹岡 広信 先生
和訳は方向性を間違わない!
英作文は確実な語彙や構成で
国公立大2次試験の出題の軸となる下線部和訳。この問題で肝心なのは、「筆者が言いたいこと」を把握し、答案を通してそれを伝えることだ。それがわからないまま、英文をただ構文に忠実に訳しても得点は伸びない。例えば、動物の話をしている文でindividual「個体」が出てきたときに、それを「個人」と訳してしまうのは最悪だ。また、英作文は、自分が使える語彙だけで書き切ることが肝心。使い方をミスしがちな抽象名詞などは極力避け、時制にも細心の注意を払いたい。自由英作文については、「論理の明快さ」をアピールすべきだ。採点者が一読して「なるほど」と思える文にするために、言いたいことを絞って書こう。そのほうが自信のない語句も使わずに済む。いろいろと言いたいあまり話があちこちに飛んでしまい、結局まとまりのない文章になるのが悪いパターンだ。1つの主張を決めたら、むやみに別の話題を追加せず、その主張をさまざまな角度から表現を変えて書くことが高得点を得るポイントだ。