共通テスト対策 ラスト30日の戦略は?
戦略1:センター過去問の演習を通じて基礎学力を最終確認する
戦略2:本番で初めて見る出題形式に出くわす可能性を減らす
戦略3:日本の技芸などの分野も見落とさずに対策する
「疑問点はゼロ!」を目標に基礎や知識の理解を深める
残り30日でまず重要なのが、基礎学力の最終確認と歪んだ知識の修正だ。そのためには、センター過去問を解くのが効果的。間違えた問題は誤答の原因を突き止め、疑問点がゼロになるまで理解を深めてほしい。また、試行調査では、生徒による課題探究や課題発表の場面設定で、①正解が4パターンある連動型の設問、②図版を多用した推論力や想像力を問う設問、③東西の思想を比較させる問題など、共通テスト独特の設問が見られた。それぞれこれまでの模試を復習し、①はキーワードをもとに選択肢の概要を素早く把握するコツをつかむ、②は図版の見識を増やす(資料集も確認)、③は誰と誰の思想が似ているのかを確認する、などの対策を講じたい。さらに、手薄になりがちな部分の確認も大事。芸術作品や文学作品については、教科書を参考に「人物・代表作品・求めた美(例:世阿弥・能芸論書『風姿花伝』・幽玄)」、「作家・代表作・求めたもの(夏目漱石・『私の個人主義』・自己本位の確立)」などを確認しておこう。さらに、現代の諸課題分野に関して、何を目的として、どのような法律・条約があるのかも教科書レベルで押さえておきたい。