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≪夏にレベルアップ!≫【化学】理論の不得意分野の克服& 暗記カードを完成させる

  • [13科目別]夏の超レベルアップ↑学習術
  • 『螢雪時代』アドバイザー 庄司 憲仁 先生

夏休み40日は受験の天王山といわれる。
今やるべきこと、今やらないと後悔することをしっかり見極め、この夏克服すべき最重要課題を洗い出そう。
ここでは各科目についてレベルアップ学習術の詳細を解説する。
入試で最大成果を上げるための夏休み学習計画のポイントも示したので是非参考にしてほしい。


夏の最重要課題はこれ!

Level up 1
理論の基本と不得意分野を完璧に・・・・《時間配分 50 %》

まずは物質量をマスターしてから、他の分野に進む

使用アイテム:難易度の低い問題集

 化学において、一番つまずきやすく、それが原因で化学嫌いになるのが「物質量」である。ということは、この分野を完璧に理解しておけば、余裕で理論分野を先に進めていけるはずだ。物質量の基本を完璧にマスターしたら、物質量と直接関連する「濃度」や「反応の量的関係」などにコマを進めて演習を繰り返し、標準的な問題に関しては解けないものがないようにしておく。ここまでが基本中の基本。さらに時間的な余裕があれば、「化学基礎」では、酸塩基と酸化還元のうち不得意な方から基本的な問題の演習を繰り返し、平易な問題なら解けるようにして、2学期以降の準備としよう。「化学」では、気体・溶液・反応速度・化学平衡などの難関分野から、とくに不得意なものをまず1つでよいから演習を繰り返してマスターしよう。1つでも完璧になれば自信がつくはずだ。

Level up 2
暗記カード作成と基本事項の理解・・・・《時間配分 30 %》

暗記カード作製時に関連する、基本事項を理解しておく

使用アイテム:教科書と大きめのカード

 「化学基礎」では、基本中の基本である物質の構成・原子の構造・化学結合のほか、酸塩基や酸化還元の大部分、「化学」では無機分野の大部分、それに有機分野では、とくに芳香族化合物の名称など、基本的で記憶に頼るしかない暗記事項がいくつもある。これらは日頃の演習などを通じて自然に身につけられれば理想であるが、すべてをまかなうことは無理なので、やはり暗記カードによって覚えることになろう。教科書の太字を中心に暗記カードを作成する際には、単に項目を書き出すだけではなく、それに関連する重要事項の理解・整理を同時並行で行い、関連事項にも目を通しながら進めるのがよい。完成すれば、入試直前までのすき間時間を有効に使える。英語の単語帳と異なり、ある程度の量を「まとめ」として書き込む必要があるので、大きめのカードを準備したい。

Level up 3
理論分野の即答に役立つ筆算力を・・・・《時間配分 20 %》

化学の学習であるが、筆算の力が物をいう

使用アイテム:問題集・計算用紙

 「Level up 1」と密接に関係するのが筆算力である。ほとんどの理論分野で、「計算」が必要不可欠となる。「化学基礎」では四則計算のみであるが、「化学」では、たまに指数計算や常用対数、まれに2次方程式も登場する。しかしながら、最も多く登場する計算は、ほとんどが比例の算出であり、使うのは単純な四則計算である。日常的な生活において、四則計算は電卓やスマホでやるのが当たりまえになっているので、普段の演習から面倒がって電卓を使用していると、本番の試験など、いざというときに筆算にやたらと時間がかかり、間違えることも多くなる。当然のことながら、電卓が使える試験場はないのだから、ばからしいと思っても、日頃から筆算による速くて正確な計算力を養っておく必要がある。立式の誤りに気づいて計算をやり直すときなど、有り難みがわかるはずである。

プランニングのポイントはここ!

1 苦手分野は伸びしろがあるので、多めに組み込む
2 週単位で計画し、無理のないようにする
3 スケジュールの見直しを1週間ごとにする


夏の学習の“疑問&悩み”Q&A

【Question】 計算問題で異常な数値が出て、よく間違えます

 問題にもよるが、数値計算の結果の範囲をある程度予測できることがある。たとえば、気体化合物の分子量は、いくら小さくても小数や1桁の数値ということはないし、数百という大きな分子量をもつものもまずない。このように、答えの範囲がある程度わかることもあるので、予測しておけば、異常な数値になったとき気づく。

【Answer】 結果の数値を予測してから、計算を進めるとよい

【Question】 無機物質の性質が複雑で覚えられません

 無機物質をマスターするには、まず、例外は後にして、「1族の化合物・アンモニウム塩・硝酸塩はすべて水によく溶ける」など、共通する性質を先に押さえて、それが定着したら、個々の物質について特徴的な部分だけを抜き出し、必ず資料集の写真などを見ながら、そのたびに色や形などを印象づけて覚えていくと記憶に残る。

【Answer】 共通の性質を押さえてから、例外に進むようにする


この記事は「螢雪時代(2016年8月号)」より転載いたしました。

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