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≪夏にレベルアップ!≫【英語】読解力、文法力、語彙力の養成を同時並行で行う!

  • [13科目別]夏の超レベルアップ↑学習術
  • 麹町学園女子中学・高等学校 佐々木 欣也 先生

夏休み40日は受験の天王山といわれる。
今やるべきこと、今やらないと後悔することをしっかり見極め、この夏克服すべき最重要課題を洗い出そう。
ここでは各科目についてレベルアップ学習術の詳細を解説する。
入試で最大成果を上げるための夏休み学習計画のポイントも示したので是非参考にしてほしい。

夏にここまでレベルアップ!

 夏休みは英語の基礎力を底上げするラストチャンスだ。①語彙力の獲得、②基本文法の習得、③精読力の養成を中心に学習を進め、秋以降に過去問を解くための土台を固めよう。英語が苦手な人の半数以上は語彙力不足。単語を暗記する時間は毎日設けたい。英文法は読解に必要な文法事項を最優先にして学習すること。そして、精読力を磨くことが非常に重要。一文一文を正確に読めない人が、長い文章を正確に読めるわけがないからだ。


夏の最重要課題はこれ!

Level up 1
1日1問のペースで長文読解!・・・・《時間配分 50 %》

毎日長文に触れることで、揺るぎない読解力を構築する

使用アイテム:長文読解用の問題集など

 センター試験をはじめ、国公立大・私立大でも配点が一番高いのは長文読解問題だ。したがって、長文読解を得意分野にすることが夏休み最大の目標である。理想的には1日に1問のペースで、市販の問題集やセンター試験の過去問などを使って入試レベルの長文読解問題に取り組もう。ただし、自分のレベルに応じて読む長文を選択する必要がある。長文読解が苦手な人はセンターレベルから手をつけるとよい。今は読解スピードや解答時間などはあまり気にせず、丁寧に解くこと。また、復習する際には、答え合わせをして終わりではなく、「①本文に出てきた単語・熟語の暗記」「②文構造の把握」をしっかり行うこと。この時期は一文一文を正確に、そして丁寧に読むことを心がけてほしい。さらに、その英文を何度も繰り返し「音読」することで速読力アップにもつながる。


Level up 2
英文法の重要単元をマスターする!・・・・《時間配分 25 %》

英文法・語法の学習は、丸暗記よりも理解中心で

使用アイテム:単元別の英文法問題集

 英文法は英語力の土台である。「動詞の語法」「態」「時制」「助動詞」「仮定法」「準動詞」「関係詞」「比較」の8分野は、文法問題を解くためだけでなく、長文読解や英作文でも最重要なので、できるだけ早期にマスターするようにしよう。この8つの文法分野は、英文の文構造を把握し、一文一文を正確に読むうえで不可欠な部分だ。しっかりと理解しておかないと、秋以降に成績が伸び悩む原因になってしまうので気をつけよう。単元別にまとめられた文法問題集を利用して問題を解きながら、なんとなく答えを「丸暗記」するのではなく、人に説明できるくらい「理解」しながら習得してほしい。さらに時間的に余裕があれば、その他の分野である「前置詞」「接続詞」「名詞」「代名詞」「形容詞」「副詞」「冠詞」なども、正誤問題でポイントとなるので、ひと通りやっておきたい。


Level up 3
重要単語・熟語をコツコツ暗記・・・・《時間配分 25 %》

毎日単語や熟語に目を通し、語彙力を大幅に増強する

使用アイテム:市販の単語集・熟語集

 単語・熟語の知識は多くの長文を読んでいくうちに増えていくが、それだけに頼っていると読んだ長文のジャンルによって語彙力に偏りが出てしまう。それを防ぐためにも市販の単語集・熟語集を使って、単語・熟語を毎日、他の勉強の合間や移動時間などのスキマ時間を利用して少しずつ暗記していこう。一般に、単語は約2000語、熟語は約1000語が大学受験で必要とされており、市販の単語集・熟語集もほぼこのような収録数になっている。夏休み中に完璧に暗記できれば理想的だが、他科目の学習もあるので、夏休みが終わるまでに最低でも1周することを目標としてほしい。特に熟語を覚えるときには、日本語訳だけ覚えるのではなく、put up with(我慢する)= endure, bear, stand, tolerateのように1語で書き換えられるようにしながら暗記していくとよい。


さらにレベルアップしたい人は?

志望校の過去問に挑戦して出題傾向を知る

 本格的に過去問を演習するのは、秋以降で十分に間に合う。しかし、「志望校の入試でどのような問題が出題されるのか」「難易度はどのくらいか」など、志望校に関する基本的な情報を収集することは、今後の勉強の進め方の指針となるため、大切な作業になる。したがって、まずは最新の過去問を解いて志望校の問題傾向やその入試問題独特の癖を大雑把に把握しておくとよいだろう。そうすれば、普段の学習でも、与えられた課題になんとなく取り組むのではなく、志望校の問題を意識して勉強するようになり、集中力も定着率もアップする。


プランニングのポイントはここ!

1 長文読解の問題演習を最優先事項にする
2 英文法の苦手分野を徹底的に復習する
3 スキマ時間を活用して単語集を1周する

計画は長文読解力の養成を、第一優先にして組み立てる

 夏休みの英語学習が、文法問題だけ解いたり、単語の暗記のみに走ったりといった偏ったものにならないよう、全体のバランスを考えて学習計画を立てること。まずは一番時間のかかる長文読解の演習に優先して時間をかけるべきだ。分量が少ないものであれば右のプランニング例に示した時間でこなせるだろうが、分量が多いものについては多めに時間をとって丁寧に学習してほしい。文法の学習は1単元あたり45分×2~3回で終わらせたい。単語・熟語の暗記は、「個数よりも時間」を優先して取り組むこと。


夏の学習の“疑問&悩み”Q&A

【Question】 単語・熟語を覚えるコツはありませんか?

 初めのうちは欲張らずに「見出し語1つに対して訳語を1つ」に絞って暗記するとよい。書くのは綴りがややこしいものに絞り、必ず声を出しながら(声が出せない状況ならば、口を動かすだけでもよい)頭に入れること。「その日に完璧に暗記しよう」ではなく「忘れることを恐れずに繰り返しを多くしよう」という心がまえが大切である。

【Answer】 「英語→日本語」の順に口を動かして反復する

【Question】 長文を読むのが遅いです。どうすればいいですか?

 多くの受験生に共通する悩みは「制限時間内に解き終わらない」というものだが、その原因は英文を「返り読み」をしている頻度が高いことが考えられる。したがって、英語の語順のまま内容が理解できるように、CDなどの音源を活用して音読トレーニングを積むとよい。ネイティブの音声をモノマネしながら音読することを習慣化しよう。

【Answer】 音源を使った“音読”の習慣で、語順通りに理解する力を養う


この記事は「螢雪時代(2017年8月号)」より転載いたしました。

講師紹介

佐々木 欣也先生

「英語は口を動かす実技科目だ」をモットーに、授業では「音読」を最重要視し、日々熱い授業を展開中。一般財団法人・実用英語推進機構の評議員を務める。取得資格は英検1級。著書に『読解マッピング』(旺文社)、『発音アクセント300』(桐原書店)などがある。

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