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夏に苦手を解消!【政治・経済】実戦演習や時事攻略のため、知識を正しく蓄え苦手分野を撲滅しよう!

  • 難関大攻略に欠かせない![13科目別]苦手解消!絶対ルール
  • 河合塾/栂 明宏 先生

難関大合格には、科目、分野、単元、解き方などに関わるウィークポイントの早期発見と克服が不可欠。
そして、1学期後半から夏休み終了までに苦手を解消できるか否かが、秋以降の成績向上に直結する。
多くの受験生が苦手とする分野を得点源に変えることが出来れば、受験本番で有利になることは間違いない。


実戦演習や時事攻略のため、知識を正しく蓄え苦手分野を撲滅しよう

苦手の原因は、正確な基本知識の不足にある

 多くの政経受験生に接してきた経験からすると、2学期になっても「政経が苦手で点数が伸びない」となげいている人は、全体的か特定の分野かに関わらず、正確な基本知識の足りていないことがほとんどだ。知識が試される入試で、知識がなければ点数が取れないのは当たり前のことだろう。2学期以降は、実戦的な問題演習はもちろん、時事問題や発展的・各論的な学習に時間を充てなければならない。したがって、これから夏休みが終わるまでの間に、その基盤・前提となる教科書レベルの知識をマスターしよう。教科書などを読み進め、読んだ範囲ごとに基本問題に挑んで理解度を試し、「だいたい習得できた単元」と「苦手な単元」とを見分け、苦手な単元は特にきめ細かに知識を正しくチェックすることを心がけよう。


症状別
苦手解消ストラテジー

症状
単語を答える記述問題は得意だが、短文の正誤を判断する記号問題だと間違いが多くなる

 習得した知識は問題演習で点検しているので「これを何というか」のような用語は正確に答えられているが、センター試験のような短文正誤問題になると間違えてしまう。

原因

 重要語句の意味内容や使い方の理解が甘く、関連事項への目配りができていない

解消法

 「記述問題よりも記号選択問題のほうが易しい」と思っている人がいるようだが、まったく誤った認識だ。単語を答える問題では、その意味がわからなくても「何となくこれっぽい」という単語を解答すると結果的に合っているという期待がもてる。しかし、1~2行程度の選択肢の正誤を判断する場合、「それっぽい」単語が使われているものの、その単語の意味や使い方が誤りなので不適切といったパターンがめずしくない。つまり短文正誤問題では、語句の正しい意味内容や使い方、それに関わる事柄を適切に理解しているかどうかが試されるのだ。したがって、このような点に目配りした学習を進めることが大切になる。


症状
憲法のチェックが大切なのはわかっているが、どう着手すべきかわからず苦手意識がある

 憲法の条文を読もうとしたが内容がよくわからないし、「どの条文が重要なのか」や「どう覚えればよいのか」もわからないので、苦手のまま学習が進められない。

原因

 内容や制度の理解が伴っていない状態なので、難しげな言葉や表現に振り回されている

解消法

 憲法の条文をいきなり読んでも、法律用語が難しいだろうから、まずは教科書などで規定の内容を確認しよう。人権であればどういった権利があるのか、統治機構であれば各機関の権能や意思決定の仕組みはどうなっているかを理解することから始めよう。そのうえで憲法の条文にあたって点検しよう。理解したことであれば、条文中の「難しい表現」でもわかりやすくなったはずだ。また、私立大では憲法の空欄補充もよく出題されるが、演習問題にあたり、空欄になっている箇所を重点的に確認しよう。このような形で憲法学習を進めると、受験で重要な条文を優先的にチェックできるので、効率も上がるだろう。


症状
金融政策や財政政策など経済理論が苦手なので整理して暗記しているが、問題が解けない

 たとえば、不況期に採られる金融政策として「買いオペをする」「預金準備率を下げる」ときちんと暗記しているのだが、問題を前にすると判断に迷ってしまう。

原因

 結論部分だけに眼を奪われるあまり、その理由や過程がわかっていない

解消法

 「不況期に採られる政策は買いオペですか売りオペですか?」と結論だけを解答する設問は、ほとんどの受験生が正解できるので差もつきにくい。しかし、たとえば「不況期には通貨量を減少させるために買いオペを行う」という選択肢の正誤となると、迷う人が途端に続出する。結論は正しいのだが「通貨量を減少」が誤りだ。結論を暗記する学習だと、こうした理由や過程に踏み込んだ場合にひっかかってしまう。「理屈を考えると混乱するので結論を覚えてしまおう」では、こうした問題への対処はもちろん、応用が利かず今後の発展的な学習にも支障をきたす。回り道のようだが、理論的に考えながら知識を習得しよう。


症状
受験に必要なのにほとんど未着手状態。そのため、何から取り組むべきかすらわからない

 政治や経済の現状そして時事が大切だと言われたので、それらの分野から学習を始めたものの、わからないことだらけで科目そのものが好きになれない。

原因

 現状や時事の学習には、政治制度や経済理論の知識が不可欠なのに、その知識が欠けている

解消法

 政経の学習内容は、大まかに「理論・制度」と「現実・現状」に分けることができる。たとえば「円高は日本からの輸出の減少要因となる」は理論、「1985年のプラザ合意を機に円高が進んだ」は現実である。しかし、この例の場合、なぜ「プラザ合意」がなされたのかという現実について知るには、「円高は輸出の減少要因」という理論がわかっている必要がある。このように、まず優先すべきは前提となる「理論・制度」であり、それに照らし合わせる形で「現実・現状」について把握していこう。そうすることで現状についても「なるほど」と納得がいくようになり、政経自体が面白くなって学習意欲が増してくるはずだ。


この勉強法はNG!

× 知識の習得だけを優先する
正解できたかどうかで理解の度合いが測れるので、この時期は基本確認問題を最優先に

× いきなり高難度の問題に挑戦する
制度や理論の理解がないままでは「覚えたが正解できない」ということになりかねない

× 好きな単元にばかり時間を費やす
政治分野が好きだからといって経済分野を疎かにしてしまうのは総合力でマイナスになる

この記事は「螢雪時代(2017年7月号)」より転載いたしました。

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