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夏に苦手を解消!【倫理】確実な得点力を育成するために、教科書を熟読して理解を深めよう!

  • 難関大攻略に欠かせない![13科目別]苦手解消!絶対ルール
  • 河合塾/中川 雅博 先生

難関大合格には、科目、分野、単元、解き方などに関わるウィークポイントの早期発見と克服が不可欠。
そして、1学期後半から夏休み終了までに苦手を解消できるか否かが、秋以降の成績向上に直結する。
多くの受験生が苦手とする分野を得点源に変えることが出来れば、受験本番で有利になることは間違いない。


確実な得点力を育成するために、教科書を熟読して理解を深めよう

苦手な分野の基礎は、早めに攻略しておく

 諸君の現状は4月から始めた学習が西洋近代思想や日本思想に突入し、暑さとともに倫理の厳しさを実感する頃だろう。すでに模試もいくつか受けているはずだ。この時期の模試は必ずしも全範囲を網羅した出題でない可能性が高いが、センター試験の第1問(現代社会論)、第2問(源流思想)、第3問(日本思想)、第4問(西洋近代思想)に相当する出題のうち、未習分野が得点できないのは当然としても、既習か理解していたはずの分野なのに得点が伸びなかった大問はなかっただろうか。そうした分野はあとあとも足を引っ張る可能性が高いから、その分野の基礎となる思想を早めに攻略しておいたほうがよい。具体的な対策としては、十分な理解を目標として国語辞書を引きながら教科書の該当箇所の記述を熟読しよう。


症状別
苦手解消ストラテジー

症状
用語は覚えているつもりだが、得点が上がらず、倫理の学習に自信がもてなくなっている

 倫理は教科書の太字や用語集の赤字・太字さえ覚えておけば点数を取ることができる暗記科目だと思っているため、模試でも容易に設問の罠にかかり、点数が伸びない。

原因

 倫理の学習の中心は思想を理解することにあるのに、用語さえ暗記すればよいと考えている

解消法

 センター試験における近年の公民科目の出題傾向を見ると、とりわけ倫理は暗記学習を排除しようという意図が読み取れる。それゆえ暗記でやり過ごそうと思っている人の得点は伸びないだろう。早々にこうした姿勢は捨てよう。だからといって、用語の暗記がまったく不要なわけでもない。基本的な用語は覚えつつ、哲学的な文章を読み解く習慣と忍耐力をつける必要がある。これには、夏休み前までの学習の初期段階で、教科書を読み解くときも模試などを復習する際も、用語に限ることなく、わからない言葉はすべて、用語集よりも国語辞書で調べながら、じっくり読み込んで理解を深めていく習慣を身につけたい。


症状
それなりに得点できるから悩まなくてもいいのかも知れないが、細かい記述の正誤が気になる

 模試などで点数が取れないわけではないが、細かい記述が気になって倫理に多くの勉強時間を取られてしまっている。効率の悪い勉強をしているのではないか不安である。

原因

 学習姿勢としては望ましいので自信をもとう。さらなる実力と実戦力がつけば達観できる

解消法

 例えば、「仏教が伝来することによって生じた、仏と在来の神との関係についての問い(2017年センター本試)」について、受験生の中には本地垂迹説から類推して選択肢の文中にある「平安時代になると」という記述の正誤にこだわった人がいたという。学習効率を考えれば、こうしたこだわりは不経済に見えるが、難問に対応できる眼力の源でもあるので、今の段階ではできる限りこだわり学習を維持し揺るぎない学力を育成しよう。2学期に入ってからの本格的な過去問対策において、「選択肢のすべてに『平安時代になると』という記述があるから、ここは正誤の判断ポイントにはならない」と判断できれば十分だ。


症状
基本的な思想家に関する設問は正答できるが、現代の思想家に関する設問の得点が安定しない

 ボードリヤールやマクルーハンなどが登場する現代思想をめぐる設問(2017年センター本試など)に出会うと舞い上がってしまい、どれが正解なのかわからなくなる。

原因

 夏休み前までの段階では未習範囲があるため、ほぼ初見に近い状態で解答しているからである

解消法

 近年のセンター試験は第1問や第4問で実存主義以降の西洋現代思想を積極的に出題する傾向があるから、現代思想も克服しておかないと高得点は望めない。しかし、夏休み前の段階で現代思想に集中的に取り組むために学習時間を割いても得点力は安定しないだろう。なぜなら、現代思想は西洋近代思想やマルクス主義思想や実存主義思想に影響を受けつつ、それらを克服しようと現れたものだからであり、批判対象の思想をしっかり理解していないと得点できない。したがって、夏休みまでの段階では、実存主義やプラグマティズムまでの西洋近代思想の設問に確実に答えられることを学習目標としよう。


症状
本文・資料文・統計資料に関する読解問題に取り組むのが面倒で、いつも直感で解答している

 読解問題は設問文も長く解答する気力がすぐに失せてしまう。それゆえ、模試でも解答するのをいつも後回しにしているが、結局は時間がなくなり正答できない。

原因

 読解問題の基本的な出題形式を知らないうえに、読解問題が難しいという思い込みがある

解消法

 読解問題の選択肢を一字一句読んでいたら正解に至るのにかなりの時間を要してしまう。しかし、基本的な出題形式を知っていれば、細かい記述に囚われずに選択肢の正誤を判断するポイントを短時間で発見できる。読解問題は基本的に4択問題であり、1つの選択肢のなかで正誤は2箇所判断すればよい。すなわち、「最も適当なものを選べ」型の設問の選択肢は、①αの正文+βの正文(○○)、②αの正文+βの誤文(○×)、③αの誤文+βの正文(×○)、④αの誤文+βの誤文(××)、という構成になっていることが多く、①が正答である。空き時間に模試の復習や過去問を利用して、この○×式で解答するコツをつかんでおこう。


この勉強法はNG!

× いろいろな参考書に手を出す
わかりやすい説明は、誤解も招きやすい。初期段階では教科書の理解を優先しよう

× 点数がすぐ伸びないことを悩む
倫理は学習時間に対して得点が等差級数的ではなく、等比級数的に増えるものである

× 焦って先走った問題演習をする
十分な基礎学力のない段階で過去問演習を行っても本番を突破できる実力はつかない

この記事は「螢雪時代(2017年7月号)」より転載いたしました。

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