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夏に苦手を解消!【地理】自然環境と産業を正しく理解して、早めに苦手意識を払拭しよう!

  • 難関大攻略に欠かせない![13科目別]苦手解消!絶対ルール
  • 代々木ゼミナール/田村 誠先生

難関大合格には、科目、分野、単元、解き方などに関わるウィークポイントの早期発見と克服が不可欠。
そして、1学期後半から夏休み終了までに苦手を解消できるか否かが、秋以降の成績向上に直結する。
多くの受験生が苦手とする分野を得点源に変えることが出来れば、受験本番で有利になることは間違いない。


自然環境と産業を正しく理解して、早めに苦手意識を払拭しよう

自然環境と産業は、暗記で済ませない

 自然環境と産業は、地理学習の土台となる超重要分野である。夏休み中に両分野の攻略を終えていないと、世界地誌分野の攻略が中途半端になるうえ、統計資料問題や地形図読図問題も攻略できず、地理での成功が難しくなる、にもかかわらず、両分野の攻略に苦労していたり、それが原因となって地理を苦手としている受験生が少なくないようだ。このような諸君は、正しく地理を学習できているかを早急にチェックしよう。用語・データ・地名などを暗記して済ませているようではいけない。「米・小麦の生産で1位が中国、2位がインドとなっているのは、人口大国で食料需要が大きいからだ」というように、種々の地理現象が引き起こされる因果関係を論理的に理解して、両分野を正しく攻略することに取り組もう。


症状別
苦手解消ストラテジー

症状
地形・気候などの自然環境分野が特に苦手で、いくら勉強しても攻略できない

 自然環境分野から学習をスタートさせたものの、いくら勉強しても攻略できないし、この分野を攻略できないために、他の分野へ学習を進めることができない。

原因

 用語などの暗記に頼っていて、種々の自然地理現象が生ずるメカニズムを理解できていない

解消法

 「赤道直下には年中多雨な熱帯雨林気候(Af)、その周囲には雨季と乾季が交替するサバナ気候(Aw)の出現する地域が広がっている」というように、事実関係を暗記しているだけではいけない。「赤道直下は一年中赤道低圧帯の支配を被るために上昇気流の発生が活発で年中多雨となり、熱帯雨林気候(Af)が出現する」、しかし「その周囲は太陽回帰にともなって赤道低圧帯が移動するため、高日期には赤道低圧帯の支配を被って多雨となるものの、低日期には赤道低圧帯の支配を被らず少雨となり、サバナ気候(Aw)が出現する」というように、種々の自然地理現象が生ずるメカニズムを理解することに努めよう。


症状
入試ではセンター試験をはじめ、統計資料問題の出題が多いが、その対策法がわからない

 センター試験のみならず、国公立大2次・私立大で多く出題されている統計資料問題に対し、いつも感覚的に考えてしまい、出来・不出来の差が激しくなってしまう。

原因

 統計資料問題の解法を習得していないため、感覚的に問題を考えるしか方法がない

解消法

 苦手解消のためのポイントは、次の2点であることをしっかり理解しておこう。①「小麦の3大生産国は、食料需要の旺盛な人口5大国のうち、小麦栽培に不適な熱帯気候地域が国土の大部分を占めるインドネシアとブラジルを除いた3か国(中国・インド・アメリカ合衆国)」というように、統計資料が創り出されるメカニズムを論理的に理解するとともに、それを基に考察すること。②「森林面積と森林面積率のデータからその地域の面積を算出できる」というように、統計資料が有している地理的規則性に留意して考察すること。統計資料をたくさん暗記することで、統計資料問題が解けるようになると誤解してはいけない。


症状
志望校では、地形図読図問題が頻出しているが、どのように攻略すればよいのかわからない

 志望校では、地形図読図問題が毎年のように出題されているが、どのような対策をすればよいのかわからないため、上手な攻略法が見つかるまで手をつける気にならない。

原因

 地形図から種々の地理情報を把握するために、必要な判読法を習得できていない

解消法

 英文や古文、あるいは楽譜を読むときと同様に、地形図にも「読み方」がある。地形図から種々の地理情報を把握するためには、固有の判読技法を習得することからスタートしよう。まずはじめに、地形の特色を判読するためには、等高線の特色、崖を示す地図記号の特色、土地利用の特色などに注目すること、そして地形断面図を作成してみるといった作業を行うことが必要である。また、歴史やそこに暮らす人々の生活の特色を判読するためには、集落形態、地名、土地区画の特微などに注目して考察することが必要になる。これらの判読技法を習得すれば、あとは数多くの演習によって地形図読図能力がレベルアップするはずだ。


症状
志望校の出題は論述問題が中心だが、まったく答案作成の練習に取り組むことができていない

 志望校の出題は論述問題が中心となっているが、用語などの暗記を主体とする学習を行っているので、まったく答案作成の練習に取り組むことができていない。

原因

 論述問題の特色やその対策の困難さを理解できていないまま、漫然と地理学習を行っている

解消法

 論述問題では、種々の地理現象が引き起こされるメカニズムを論理的に記述・説明することが求められるので、用語などの暗記を主体とする学習で高得点を獲得することは容易でない。また、記述・説明する文章を試験時間内に正しく作成することも、一朝一夕にできるようにはならない。したがって、論述問題が出題される大学を受験する諸君は、国公立大2次や私立大で出題された過去問を教材に使って、直ちに対策を始めよう。もちろん、種々の地理現象が引き起こされるメカニズムを論理的に理解することと並行して、論述答案の作成練習に取り組んでほしい。作成した答案は、必ず添削指導を受けるようにしよう。


この勉強法はNG!

× すべて暗記で済ませようとする
地理は科学なので、種々の地理現象が引き起こされるメカニズムの理解に努めよう

× 世界地誌に早急に取り組む
世界地誌は、自然環境・産業などの系統地理分野を理解したうえで攻略しよう

× 年度単位の過去問演習に着手する
過去問は、学習を終えた分野単位に、じっくり時間をかけて研究するようにしよう

この記事は「螢雪時代(2017年7月号)」より転載いたしました。

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