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夏に苦手を解消!【生物】入試頻出であり得点に差がつく、生命の連続性と代謝に取り組もう!

  • 難関大攻略に欠かせない![13科目別]苦手解消!絶対ルール
  • 駿台予備学校/大森 徹先生

難関大合格には、科目、分野、単元、解き方などに関わるウィークポイントの早期発見と克服が不可欠。
そして、1学期後半から夏休み終了までに苦手を解消できるか否かが、秋以降の成績向上に直結する。
多くの受験生が苦手とする分野を得点源に変えることが出来れば、受験本番で有利になることは間違いない。


入試頻出であり得点に差がつく、生命の連続性と代謝に取り組もう

しくみの理解と問題演習が必須になる

 生命の連続性(細胞分裂、生殖、発生、遺伝、遺伝子など)と代謝(酵素、呼吸、光合成など)の2つは、理解するのにも時間がかかり、しかもどこの大学を受けてもほぼ出題される重要な単元である。秋以降は体液、ホルモン、神経、生態、進化、分類など知識を中心とした単元のマスターに力を入れないといけないので、生命の連続性と代謝は夏休みが終わるまでにぜひともマスターしておかなければいけない。しかも、この2つの単元は、闇雲に用語や物質名を覚えてもほとんど点には結びつかず、実験考察問題や計算問題として応用問題が出題される傾向にあるため、苦手としている受験生が非常に多い。これらの単元については、丸暗記ではなく正しい理解とともにその知識を問題の中で使う練習が必要となってくる。


症状別
苦手解消ストラテジー

症状
配偶子形成や発生では似た用語がたくさん出てくるため、混同して、正確な知識が定着しない

 卵母細胞、極体、卵原細胞、雄原細胞、精細胞、原腸、胞胚腔など、それぞれ名称や図は見たことがあるが、実際問題に登場するとわけがわからなくなってしまう。

原因

 やみくもに名称を丸暗記しようとして混同し、挫折してしまう

解消法

 多くの名称だけをひたすら丸暗記しようとしても混同するだけである。したがって、教科書に書いてある図を眺めて、名称だけを覚えようとするのではなく、自分で実際に図を描きながら、時には図に色を塗るなどしながら、配偶子形成や発生のストーリーを口に出してしゃべりながら覚えていく必要がある。ストーリーをしゃべることで、知識も定着し、同時に論述問題の対策にもなる。配偶子形成や発生は、遺伝、遺伝子といった重要単元の基礎となる単元で、体細胞分裂や減数分裂とも密接に関係しており、ここがおろそかだと応用力が利かなくなってしまう。そのためにもしっかり克服しておく必要がある。


症状
遺伝はもう入試では出題されないと誤解して、学習がおろそかになっている

 遺伝はもういらないなんていう間違った情報に惑わされている。遺伝は教科書からは軽減された単元だが、実はセンター試験でも2次試験でもちゃんと出題されている。

原因

 基本的な問題は答えられるからと誤解していて、実はしっかりと理解ができていない

解消法

 遺伝は、配偶子形成および受精の応用としても、また古典的な従来の問題としてもちゃんと出題されている。学習がおろそかになっている分だけ、はっきり差がついてしまう単元だが、きっちりマスターすればどんな問題が出ても満点が取れるという単元でもある。遺伝だけを扱った参考書を用いて、基本の配偶子形成のところから丁寧に積み重ねていけば必ずマスターできるはずだ。さらに応用編として、発生や遺伝子と絡めるようなやや難の問題も出題されているので、遺伝のマスターは合格のために絶対不可欠といってよい。基本をおろそかにせず、基礎の部分からしっかり積み上げて学習しよう。


症状
遺伝子発現の問題は実験内容が難しく、何をやっているのかわけがわからない

 最近ノーベル賞を受賞したテーマやさらに新しいテーマなども出題されているようだが、そんな最先端の知識はつけ刃で覚えても試験では役立たない。

原因

 長文の実験や知らない実験でパニックになって、問題文のヒントが発見できない

解消法

 知らない用語や実験が登場してもビックリせず、既知の知識を使いこなすために問題演習を通じて訓練しておく必要がある。結局ものをいうのは基礎力で、転写・翻訳、遺伝暗号、遺伝子発現のしくみを自分で説明できるくらいまでしっかり理解し、頻出の実験についてきっちり理解しておけば、未知のテーマが出題されても解けるようになる。さらに遺伝子関係の計算問題にも慣れておこう。どのようなデータが与えられたのかを図示する訓練をしておく。2次試験で最も多く出題される最重要テーマで、かつ他の単元と絡めても出題されるので、ここを克服できるかどうかが合格点+αをゲットするカギを握っている。


症状
代謝では、細かい物質名や化学式に恐れをなして、本質が見抜けないでいる

 代謝にはいろいろな物質名や化学式が登場するので、それらを丸暗記しているが、ストーリーとして理解していないので、ほとんど点数には結びついていない。

原因

 物質名や化学式を覚えることが、代謝をマスターすることだと勘違いしている

解消法

 配偶子形成や発生の場合と同じく、ストーリーが大切である。クエン酸回路についても、ピルビン酸、アセチルCoA、クエン酸、ケトグルタル酸、コハク酸などと、登場する物質名を必死になって覚えている人がいるが、残念ながらそのような物質名だけを問う問題はほとんど出題されない。それよりもクエン酸回路では1分子のピルビン酸から3分子の二酸化炭素が放出され、1分子のATPが生成し…といった大きな流れをつかんでいこう。さらにここでも計算問題に慣れておくことが必要。特に光合成に関する計算問題は苦手な人が多いが、見かけの光合成速度のグラフを用いた典型的な問題の練習は必須である。


この勉強法はNG!

× 細かい物質名や用語を丸暗記する
物質名や用語だけを覚えても正しい理解がないと時間の無駄である

× 知っているだけで満足する
「知っている→理解している→問題の中で使える」まで行かないと得点に結びつかない

× 焦って数多くの過去問に取り組む
未習の単元があるうちに過去問をいくら解いても真の実力はつかない

この記事は「螢雪時代(2017年7月号)」より転載いたしました。

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