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夏までの基礎固め【日本史】学習法:教科書を熟読しながら、サブノートで知識を体系化させる

  • 主要[13科目別]入試に勝つ!インプット学習法
  • 代々木ゼミナール個別指導/菅野 祐孝先生
  • [2017/5/17]

1学期半ばから後半へと続くこの時期、難関大志望者にとって何より大切なことは、夏休み以降の得点力UPに向けた学力の土台をしっかり固めることに他ならない。
そのためにはインプット学習に注力し、“憶えるチカラ”を最大限に発揮することだ。
ここでは、志望校合格に直結するインプット学習の重要点と、記憶を定着させる学習アイテムの選び方、そして陥りがちな伸び悩み克服などを主軸に紹介する。
主要科目の特性を踏まえた、実戦的アドバイスに耳を傾けてほしい。

インプット学習、ココがポイント

・教科書は本文&図版&欄外の注まで目を通す
・自己流のサブノートは、「きれいに見やすく」まとめる
・年代暗記や歴史用語については、自分だけに通じる覚え方を開発する

流れをつかみながら、丁寧にサブノートを完成させる

 日本史学習の基本は、学校での授業と教科書学習にある。最近の入試問題を見ても、教科書からの出題がかなり多くなった。教科書学習を進める場合、本文だけでは不十分なので写真や地図・絵図などの図版や史料にも目を通さなければならない。また、歴史名辞にマーカーを引くだけではダメで、歴史の大きな流れや因果関係などに注意しながら読み進めることが大切である。暗記する時には声に出して覚えるのが効果的だ。また、語呂合わせなど「自分だけに通じる覚え方」を開発すると、勉強もいっそう楽しくなる。
 サブノートは自己流に仕上げればいいが、「きれいに見やすく」まとめるのが大事である。あとで見返したときに、どこに何を書いたかすぐに思い出せるようにまとめるのがコツだ。汚い字で乱雑にメモした程度のノートでは、受験にはまったく役に立たないからである。そうして仕上げたノートは世界に1冊しかない試験会場必携の武器となり、キミを合格に導く支えとなる。

記憶を定着させる+α勉強法

自分だけの暗記法を編み出して、覚える楽しさを味わう

 暗記に関しては、覚えさえすればいいのだから、あえて堅苦しい覚え方にこだわる必要はない。たとえば、866年の応天門の変の年代は「野郎ム(866)カつく応天門」と覚え、江戸時代の「御三家」は、「君とは終わり!」と口ずさめば紀伊・水戸・尾張が一発で頭に入る。江戸時代の産業で出てくる「四木・三草」の三草(麻・紅花・藍)は「朝口紅塗って会いに行こう」と語呂合わせをすればストーンと頭に入るはずだ。自分なりに覚え方を工夫しながら、とにかく楽しく覚えよう。

インプット学習に欠かせない記憶アイテム

●教科書と用語集
使うコツ: 大部分を占める、教科書からの出題に備える

 まずは教科書を素読して全体の大きな流れをつかむ。その後、各単元をじっくり精読しながら歴史事象や因果関係などを理解する。また、難しい歴史名辞については、そのつど用語集で意味を確認して理解を深めよう。

●要点整理用のノート
使うコツ: 通史・文化史の要点を、視覚的に見やすくまとめる

 教科書学習と並行して、通史および文化史専用の計2冊のサブノートを用意し、「知識の宝庫集」を完成させよう。なるべく見開き2ページを基本としながら丁寧にきれいに仕上げよう。図版の貼付も忘れずに。

●史料集
使うコツ: キーワードを探して、何についての文章かを考える

 史料問題は大問で出る場合もあれば設問に付随して出ることもあるが、史料中にある年号や人名などのキーワードに着目しながら、何について書かれているのかを突き止めれば、初見史料でも容易に解読できるようになる。

●地図・絵図などの図版集
使うコツ: 地名はそのつど場所を確認し、美術品は視覚的に覚える

 歴史理解を深めるため教科書には、文化財の写真や地図・絵図が掲載されているので説明文も熟読すること。文化史では建築物・彫刻作品・絵画や工芸品などが頻出している。名称・作者と姿かたちを覚えよう。

教科書の要点を整理して、試験場必携の合格ノートを作る

 入試問題はその趣旨からしても教科書をベースに作られているので、教科書をしっかり学習していれば、必ず合格圏に入れるはずだ。入試では通史問題はもとよりテーマ史や史料問題も出題される。また、地図や人物系図、職制図のほかグラフ・統計、文化財の写真など視覚資料をともなった出題も多いので、図版集も必携となる。
 受験勉強とは、教科書学習を基軸としながら単元ごとに時代を整理し、わからない歴史名辞はそのつど用語集で確認しながら要点をコツコツとサブノートにまとめ、確認と復習を兼ねて問題演習を積み重ねる作業である。したがって、入試突破に必要な知識を自分にわかりやすくまとめたサブノート作成は絶対に欠かせない。必要に応じて写真や地図などを切り貼りしながら、きれいに書いて丁寧にまとめよう。問題集を解いていてわからない事項が出てきたらサブノートに立ち返り、書いてあれば再確認し、書いてなければ加筆して知識体系を強化すればよい。

インプット中の悩み、Q&A

 教科書にマーカーを引いたり、セルシートで隠したりして暗記しようとしていますがなかなか覚えられません。


 マーカーを引くと何となく勉強しているような感覚にはなりますが、それだけではなかなか頭に入りません。暗記するときには「声に出して、耳で聞いて、字で書いてそれを見る」という4つの感覚が重要です。ちょうど英単語を覚えたときと同じように、しゃべりながら書いて覚えるのが最も効果的です。また例えば「最初の遣唐大使は犬上御田鍬、犬上御田鍬は最初の遣唐大使」という具合に、可逆的に何度もつぶやくのも記憶に残す1つの方法です。

 よく教科書は最低3回読めとか、問題集は1冊を何度も繰り返せと聞きますが、それって本当ですか?


 教科書は読む回数が問題なのではなく、読んでどれだけ理解できるかが大事なのです。実際、教科書には3回読んでも理解しにくい部分もあるので、回数にこだわらず何度も読み返して理解を深めるようにしましょう。また、問題集についてですが日本史の場合、出題傾向を体感しながら実戦力を養成することが目的なので、同じ1冊を何度も解くのではなく、何冊かを用意して片っ端から解いたほうがより多くの知識に出会えるはずです。

この記事は「螢雪時代(2017年6月号)」より転載いたしました。

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