page_top

夏までの基礎固め【地学】学習法:基本的な地学現象を理解し、自然や環境との関連を確認する

  • 主要[13科目別]入試に勝つ!インプット学習法
  • 河合塾/田中 理代先生

1学期半ばから後半へと続くこの時期、難関大志望者にとって何より大切なことは、夏休み以降の得点力UPに向けた学力の土台をしっかり固めることに他ならない。
そのためにはインプット学習に注力し、“憶えるチカラ”を最大限に発揮することだ。
ここでは、志望校合格に直結するインプット学習の重要点と、記憶を定着させる学習アイテムの選び方、そして陥りがちな伸び悩み克服などを主軸に紹介する。
主要科目の特性を踏まえた、実戦的アドバイスに耳を傾けてほしい。

インプット学習、ココがポイント

・学校の授業は集中して取り組み、自作のノートを作成する
・教科書や図表を使って、地学現象をオリジナルカードにまとめる
・自然災害や環境問題のニュースは、地学現象と関連させて確認する

授業で吸収した重要事項を、自分流のノートやカードにまとめる

 学校での授業は大切にしたい。授業の内容を100%吸収するために、自分の頭を活性化させながら授業に集中しよう。そして、板書にプラス した自分流のノートを作成していくとよい。授業中の疑問点は授業の後に先生に質問したり、帰宅して調べたりして必ずその日のうちに解決してノートに書いておくようにする。その積み重ねで、自分のノートが優れた参考書になっていく。
 さらに、地学現象ごとにカードを作って整理していこう。重要部分を書き出してまとめていくことによって理解を深めていくことができる。解説内の図も自分で描いてみるとその図の示す意味がわかってくる。
 また、テレビや新聞などで取り上げられた自然災害や環境問題について、地学現象との関連を確認して自分で解説できるようにしておこう。問題集や模試は、正解したらそれで終了ではなく、正解以外のすべての選択肢に注目して、どの部分が誤りなのかをチェックし、現象への理解を広げて知識を固めていこう。

記憶を定着させる+α勉強法

語呂合わせや替え歌を、自分で工夫して作って唱えてみる

 たとえば、火成岩の分類についても「リカ(流紋岩・花こう岩)ちゃんがアセ(安山岩・閃緑岩)ってゲタハイて(玄武岩・斑れい岩)カランコロン(かんらん岩)」などの語呂合わせで覚えると楽しいし、記憶に残る。替え歌に乗せて覚える方法もある。自分で作ると、より印象的になり価値も高いものになる。通学途中やお風呂の中などの隙間の時間を利用して、自分であれこれ工夫して作り出してみよう。作っているときもできあがって唱えているときも楽しいので挑戦してみてほしい。

インプット学習に欠かせない記憶アイテム

●教科書
使うコツ: 地学現象の基本を、教科書の解説と図で理解する

 教科書は受験生のバイブルである。解説と図を用いて地学現象を徹底的に理解していくとよい。「地学基礎」では、自然災害や環境問題も地学現象と関連づけて理解しておこう。

●図表集
使うコツ: わかりにくい現象を視覚的に理解する

 実際に見たり触れたりすることが困難な地層・地形・天体などの写真や、地球の内部構造、地球・宇宙の歴史などを示す模式図などで、視覚的にインプットして理解を深めていこう。

●参考書
使うコツ: 重要箇所のまとめと、 例題と解法のノウハウを利用する

参考書は各教科書に掲載されている重要事項が図や表で整理されているものを選ぼう。1冊の参考書をボロボロになるまで読み尽くそう。例題や解法が充実しているものを選ぶのが望ましい。

●自作カード
使うコツ: 受験勉強を濃縮させて、直前の必須アイテムにする

 学校の授業や自学自習してきたことを自分でまとめて、地学現象ごとのカードを作成していこう。演習や模試の前の準備にも復習にも役立つ。重要部分をどんどん書き加えて入試直前までに完成させていこう。

教科書で基本的な知識を身につけ、さまざまな地学現象を確認する

 センター試験に出題される基準となるのは、言うまでもなく教科書である。
 教科書は地学事象を読みやすい文で解説しており、図や写真も豊富に掲載されているので、隅から隅まで読み込むことで基本的な知識を身につけ現象を理解することができる。ただし、数社の教科書を比較してみると、太字の重要地学用語が異なっていたり、教科書によって扱われていない事象や用語があったりするので、1社の教科書だけで学習するのはやや不安である。できれば、参考書や図表を並行して利用し、各現象を確認していくことが望ましい。それらのアイテムに共通して載っている地学現象や図・表は確実にマスターしておかなければならない。自分なりに表にしたり図を描き出したりしてオリジナルカードにまとめ、繰り返し確認していこう。
 いざ問題を解いてみると、知識の抜けが見つかることがよくある。誤りやすいことや気づいたことはカードに書き加えて同じ間違いを繰り返さないようにしていこう。

インプット中の悩み、Q&A

 地球から宇宙まで範囲が広いので、何から手をつけてよいのかわかりません。どうすればいいのですか?


 教科書が基本ではありますが、教科書だけの学習では、実際の入試でどのような形で問われるのかがわかりづらいかもしれません。入試に必要な基礎知識を得るために、早いうちに時間を割いて、短期集中して取り組んでみましょう。例えば、解説・例題・演習で構成されている参考書、もしくは問題集を1冊集中して仕上げていくと、全体像が見えてきます。単元ごとに時間を決めて、ともかく1冊を一気に仕上げると自信がつくはずです。

 計算問題が苦手でどうにもなりません。グラフや図を読む計算では、パニックになります。


 「地学基礎」でも「地学」でも、計算問題は避けては通れません。「地学基礎」では、図やグラフに関連した計算が出題されることも多いです。長さ、角度、時間の単位をしっかり確認すること、比を使いこなせるようにしておくことが重要です。「地学」では、法則や公式を用いた計算問題が出題されることが多いので、過去の入試問題や模試で演習をしていきましょう。計算問題は苦手な人が多いので、克服して得意になればライバルに差をつけることができます。

この記事は「螢雪時代(2017年6月号)」より転載いたしました。

螢雪時代 【定期購読】のご案内

国公立大&難関私立大合格!のために読む雑誌

大学選びのための大学情報・入試情報と、合格するための学習方法を毎号満載し、志望校合格をめざす受験生を強力にサポートします。
現在、ステキなプレゼント付きの『定期購読キャンペーン』を実施中!!

年間10か月以上(2018年3月号までの範囲で継続)定期購読される方が対象です。 「5月号(発売中)から2月号まで」あるいは「6月号(5/13発売)から3月号まで」のどち らでも、お申込みいただけます。 ぜひ、ご利用を!

科目別アドバイス 記事一覧