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夏までの基礎固め【国語】学習法:語彙力を高め、内容読解を深め、自分の考えが表現できるように!

  • 主要[13科目別]入試に勝つ!インプット学習法
  • 清風南海中学校・高等学校/岡橋 泉先生

1学期半ばから後半へと続くこの時期、難関大志望者にとって何より大切なことは、夏休み以降の得点力UPに向けた学力の土台をしっかり固めることに他ならない。
そのためにはインプット学習に注力し、“憶えるチカラ”を最大限に発揮することだ。
ここでは、志望校合格に直結するインプット学習の重要点と、記憶を定着させる学習アイテムの選び方、そして陥りがちな伸び悩み克服などを主軸に紹介する。
主要科目の特性を踏まえた、実戦的アドバイスに耳を傾けてほしい。

インプット学習、ココがポイント

・内容を把握できるまで、何度も繰り返して読む
・調べた語彙(現代語・古語・漢語)は、自分用の単語ノートに書き込む
・新聞・現代評論を扱っている雑誌・新書などを積極的に読む

国語は全教科の基礎になるので、思考力・創造力・表現力を鍛える

 国語はすべての教科の基礎であると心得て、焦らずに地道に学習に取り組もう。とくに理系志望者は評論の読みに十分な時間をあててほしい。読解力・表現力を身につけることが、英語や数学や理科の学力アップにも繋がるはずだ。
 国語の苦手な人はきちんと本文が読めていないので、言い換え、具体例をあげての説明、一般論と比較しての自説の主張など自分が筆者になったつもりで本文を読み解いてほしい。評論などで使われている語彙数を増やすことに努めながら評論文に慣れていこう。
 古典で心がけてほしいのは古語や文法の知識、漢文では句法の基礎知識を確実に身につけて、逐語訳の練習をやることである。こうした地道な作業を続けながら、自分が知らない単語などは単語ノートを作って書き貯めていくとよい。また和歌については修辞法を理解したうえで、和歌の解釈に慣れよう。和歌も文章の1つだと捉え、少し言葉を補う必要はあるが口語訳を練習をすることである。

記憶を定着させる+α勉強法

古文を身近なものとして、思いつくままに文章を書いてみるとよい

 たとえば、自分の日記を古文で書いてみるなどするとよい。枕草子に倣って、自分の「美しきもの」「すさまじきもの」や「春は~」などの文章を書いてみたりするのもよいだろう。やってみると難しくて、上手く書けないかもしれないが、案外古典の総合的知識を確認することに役立つものである。そして改めて古語の知識の不足、文法的知識の不確かさに気付くことになるだろう。古典は今からでも力を入れて学習すれば、入試までに十分実力をつけることができる。

インプット学習に欠かせない記憶アイテム

●漢字テキスト
使うコツ: 漢字は覚えるだけではなく、文脈の中で使えるようにする

 漢字テキストは単に漢字を覚えるためだけではなく、文脈の中で使えるように意味も覚えてほしい。また、評論によく使われる語彙は日常では使用しない人も多いので、意識的に学ぶこと。

●古語単語集と漢文句法集
使うコツ: 古文単語や漢文句法は、例文の中で覚えるようにする

 古文も漢文も逐語訳ができれば8割は得点できる。逐語訳ができるためには古語の知識や漢文句法の知識が不可欠である。とくに単語や句法は文章の読解につながるよう、例文の中で覚えていってほしい。

●評論文を扱った問題集
使うコツ: 辞書を活用しながら内容理解に努める

 記述中心の問題集で解答を作る練習をしよう。辞書を活用し、内容理解に努める学習方法を実践したい。本文の著者名にも関心を持ち、その著者の考えや主張・社会的背景なども知っておくと読解の助けになる。

●古文・漢文の問題集
使うコツ: 問題文を逐語訳してから、問題を解くようにする

 記述中心の問題集を使って、まずは問題文中の意味のわからない語は辞書を引き、文法的知識を確認しながら逐語訳をする。その後に問題を解くようにしよう。そのためには口語訳がきちんとされている問題集を選ぼう。

使える「語彙力」を身につけ、自分の言葉で「書く」ようにする

 国語学習には、語彙・歴史・思想・社会的背景・科学的知識などあらゆる知識が必要になるが、語彙はその中で、最も習得しやすくまた重要なものである。使える語彙力を身につけることがまず基本だ。日本語は同音異義語が多いので、文脈の中で正しい漢字を選択できるように、意味も併せて覚える必要がある。意味がわからない語は辞書を必ず引くこと。辞書は常に手元に置いて、調べたり確認作業に利用してほしい。
 国語は「聞く・読む・話す・書く」ことが要求される教科であるが、入試では「読む」と「書く」作業の比重が大きい。現代文も古典も解答は、自分の言葉で作る練習をしてほしい。解答要素を列挙し、それを取り入れた文章を作ってみる。模範解答のように書けないと思うが、解答通りでなくても解答要素のうち、何が不足しているかを検討し、自分の読みのどの点が弱いのかを、分析していけばいい。今の時期は記述型の問題集に取り組み、自分で考えて解答を作る練習をしてほしい。

インプット中の悩み、Q&A

 センター試験の勉強と2次試験の勉強と、どちらに重点を置いて勉強すべきでしょうか?


 国語が苦手な人は、記述問題を避けがちで、ついセンター型の「解答を選択肢から選ぶ問題」をやりたがるようです。しかしこれでは、なかなか力がついてきません。まず本文を意識して注意深く読む癖をつけること、そして書いてみることです。それを続けていくと必ず力がついてきます。センター型問題より記述問題をやった方が間違いなく効果的ですが、センター型問題をやるときでも、まず自分で解答を考える練習をしましょう。

 古典がどうも苦手で、成績も思ったように伸びません。何かいい方法はないでしょうか?


 問題文の本文を何度も読んで古典のリズムに慣れることが重要です。基礎的な文法は時間をかけてできるだけ多くの事項を暗記すること。そして、辞書を頼りに自分で本文の逐語訳をしていくこと。この作業を地道にやりながら、問題集を解いていくようにしましょう。決して難度の高い問題集には手を出さないこと。毎日1題はやってみるという計画を立て、これをしばらく続けると次第に文章が読めるようになります。漢文も同様です。

この記事は「螢雪時代(2017年6月号)」より転載いたしました。

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