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センター試験【生物基礎】 出題傾向分析&“2018年”攻略対策

  • [主要19科目]センター試験 出題傾向分析&“2018年”攻略対策!
  • 駿台予備学校/大森 徹 先生

センター試験の対策について考えるのはまだ早いと思っている受験生は考えを改めたほうがいい。
国公立大志願者にも私立大受験を想定している人にも、個別試験や大学独自入試に勝るとも劣らない位置を占めるセンター試験。
センター対策の成功・不成功が志望校の合否に直結するのだ。
2017年のセンター試験で特徴的だった科目別出題傾向の分析と、2018年に向けた対策及び攻略への重要ポイントを解説する。
さあ、高得点獲得へ向けた取り組みに今すぐ着手しよう。

正確な知識を正しく使い、
素直な読解力があれば大丈夫 !

2017年センター試験出題分析

 2016年は、考察力あるいは計算力を必要とする問題が25%ほどあったうえに、知識問題でも、過不足なくすべて含まれているものを選ぶ問題があったりしたところから、少しでも曖昧な知識だと正解にたどり着けなかった。しかし、2017年は考察力・計算力を必要とする説問は1つだけで、「過不足なく…」の形式もなくなり、文章から選ぶ選択肢もわずか4問しかなかった。そういった設問内容・設問形式の違いが、問題のレベルとしてはそれほど2016年と変わりがないのに、平均点が非常に高くなった原因であろう。さらには、センター基礎の出題傾向がおおよそつかめてきて、しっかり対策をとれるようになったことも、平均点アップの要因だと思われる。

2018年センター攻略重要ポイント&対策法

重要ポイント
単語の曖昧な知識ではなく
その正確な意味が問われる

対策
ストーリーの中で
覚えていくようにする

 例えば、ホルモンについて学習するとき、甲状腺=チロキシン、副腎髄質=アドレナリンのように単語カードの裏表に書いて覚えるような感じで学習しようとする人が多いが、それではほとんど得点につながらない。なぜなら、センター試験では「甲状腺から分泌されるホルモンは何か?」とは問われず、「甲状腺から分泌されるホルモンはチロキシンだが、それに関して正しい文を選べ」のように出題される。「間脳視床下部からの甲状腺刺激ホルモン放出ホルモンの刺激によって脳下垂体前葉から甲状腺刺激ホルモンが分泌され、これによって甲状腺からチロキシンが分泌される」のようにストーリーの中で覚えていくのが最も得点につながる学習方法である。

重要ポイント
考察問題を単に解くのではなく
考察する力が問われる

対策
1つ1つ納得しながら、
理由を考えながら学習する

 「考察力」と言われても、難しい実験問題や考察問題をたくさん解けばいいというわけではない。例えば「甲状腺から分泌されたチロキシンの量が増えると、間脳視床下部にフィードバックして、放出ホルモンが減少し、刺激ホルモンも減少するので、チロキシン分泌が抑制される」と考えながら学習することで、なるほど「このように調節されるからチロキシンの量が一定に保たれるのだな」と納得できるはずである。そうすると、「甲状腺を除去すると甲状腺刺激ホルモンの分泌はどうなるか?」と問われても、「甲状腺が除去されるとチロキシンが減少するので、放出ホルモンは増え刺激ホルモンの分泌も増加するはずだ」と素直に答えられるだろう。

重要ポイント
得点に大きく関わる
計算問題に強くなること

対策
何を求めているのかの
イメージをつかむようにする

 生物基礎で出題される計算は、決して高度な計算能力が必要なわけではない。それでも正解率が低いのは、今自分が何を求めようとして計算しているのかを考えずに闇雲に足したり掛けたりしてしまうからである。2017年の計算問題は単純だったが、2018年も同じとは限らない。尿の計算でも、結果的には小学校算数の濃度の計算なのだが、求められているのが「量なのか濃度なのか?どこの量なのか?」が曖昧なために間違ってしまうのだ。問われている内容を図解してそのイメージをつかむことが大切である。パターン化して公式にあてはめるというよりも、イメージをつかむ練習をする方が応用が利くはずだ。このとき単位や桁数に十分注意すること。


大問別平均点

*「大問別平均点」は旺文社の集計による数値

第1問

'16年 細胞、核酸、遺伝情報の発現平均点11.8点/配点19.0点
'17年 細胞、細胞分裂平均点16.0点/配点19.0点

 問1~3は生物の共通性、原核生物と真核生物の代表例、細胞器官に関する知識問題。問4・問5は細胞周期に関する問題で、問5は細胞周期の時間を求める定番の計算問題。問6は遺伝子の発現、酵素の名称(アミラーゼ)を問う知識問題。いずれも基本的な問題であった。

第2問

'16年 肝臓、腎臓、循環系、ホルモン 平均点9.3点/配点16.0点
'17年 体液、循環、ホルモン、免疫平均点12.7点/配点15.0点

 2年続いた肝臓、血糖調節からは出題がなかった。問1は血液、問2は循環系に関する知識問題。問3は水分量調節に関するホルモンの知 識問題。問4は体液性免疫のストーリーを問う知識問題。問5は抗体産生量のグラフを問う知識問題。いずれも基本問題であった。

第3問

'16年 バイオーム、生態系のバランス平均点9.6点/配点15.0点
'17年 バイオーム、物質循環平均点14.4点/配点16.0点

 2015年は硬葉樹林、2016年は雨緑樹林と、2年続いて日本以外のバイオームであったが、2017年はようやく日本の夏緑樹林が出題された。問1のグラフは見慣れないが、そのまま素直に読めば正解できる。問3・問4は物質循環からの基本的な知識問題であった。


センター試験新傾向

・どの教科書にも記載されている内容の出題のみであった

・過不足なく答える形式は出題されなかった

・単純な知識問題の割合が増加した

この記事は「螢雪時代(2017年5月号)」より転載いたしました。

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