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センター試験【国語】 出題傾向分析&“2018年”攻略対策

  • [主要19科目]センター試験 出題傾向分析&“2018年”攻略対策!
  • 河合塾・武蔵予備校/鹿子島 康二 先生

センター試験の対策について考えるのはまだ早いと思っている受験生は考えを改めたほうがいい。
国公立大志願者にも私立大受験を想定している人にも、個別試験や大学独自入試に勝るとも劣らない位置を占めるセンター試験。
センター対策の成功・不成功が志望校の合否に直結するのだ。
2017年のセンター試験で特徴的だった科目別出題傾向の分析と、2018年に向けた対策及び攻略への重要ポイントを解説する。
さあ、高得点獲得へ向けた取り組みに今すぐ着手しよう。

平均点50%台の難関教科
根底的な学力養成が攻略への早道

2017年センター試験出題分析

 2017年の国語は平均点が昨年から22ポイント以上も落下し、入試センターの集計では得点率が60%を割ってしまった。評論がここ2年のものより硬いテーマの抽象的な文章で700字も長く、3行選択肢が3問付されたこと、漢文で知識問題の配点が9点少なくなったことが大きな原因であろう。選択肢も本文から巧みに置換されており、課題文を十分に読み切れないと高得点は見込めない。ただし、全体としてはオーソドックスな出題であり、いわば「ここ2年易しくしてあった部分を解除した」だけとも言える。2018年に向けては、小手先の解法で乗り切ろうとせず、難関分野だと割り切って根底的な学力を養成したい。結局はそれが攻略への早道だ。

2018年センター攻略重要ポイント&対策法

重要ポイント
漢字や古典文法など知識問題の
傾向や配点はほぼ決まっている

対策
知識問題は大切な基礎点、
対策はできるかぎり念入りに行う

 第1問の問1(漢字、10点)、第2問の問1(語句の意味、9点)、第3問の問1(語句の意味、15点)・問2(文法、6点)、第4問の問1(字の読み方、8点)・問2(語句の意味、10点)・問5(白文訓読8点)が知識事項に関する設問で、総計すると65点になる。漢文での配点が減った分、全体でも2016年よりやや減少したが、これらの設問は、1年間の学習で積み立てて試験場に持ち込むことのできる大切な基礎点と考えたい。常用漢字、重要古語、古典文法(ことに助動詞と敬語、及びそれらを用いる識別の問題)、漢文の基本構文の理解、重要句形と基本語彙は、それぞれを短文式の基本問題集を用いて何度も繰り返しながら習得しよう。

重要ポイント
3行選択肢が6~7問出題され、
吟味に手間のかかる試験になる

対策
過去問で本文・選択肢の論理関係、
文言の吟味に習熟する

 第1問の問3・4・5、第2問の問4・5、第3問の問6が3行選択肢問題で、総計すると48点になる。これらの設問は選択肢間の各部分の論理関係をしっかり判断しなければならないし、本文から文言が置換されていることについても、その当否を見極めなければならない。2014年の問題作成部会では文章全体の展開を把握する力を問うという狙いを提示しており、長大な選択肢問題は2018年も減ることはないだろう。過去問などを用いて、読点ごとに選択肢を輪切りにし、キーワードによる図式を中心とした本文の論理関係と照合し、前提・結果関係、主語・目的語・述語の関係や修飾・条件の関係などの選択肢内の論理関係を正確に見極める力を養っていこう。

重要ポイント
現行カリキュラムに準拠した
設問が繰り返し出題される

対策
過去問研究や模試の受験を通して
設問の狙いや攻略法を熟知する

 第1問の問6(論構成、表現意図の設問)、第2問の問5(表現意図の設問)・6(表現の特徴についての設問)、第3問の問5(和歌の理解)が現行カリキュラム準拠の設問で、全体で34点の配点になっていた。高得点を狙うためにはこれらの設問に慣れ、攻略法に習熟していなければならない。幸い、出題パターンは数が限られているうえ、現行カリキュラム準拠といいながら、過去問中に出題例は多数存在する。また、各種の模擬試験でもこうした形式の設問を課している。過去問研究を念入りに行い、模擬試験を有効に活用して、こうした設問の狙いを把握し、攻略できるように準備しよう。併せて漢詩の修辞の問題についても同様に対策を講じておくとよい。


大問別平均点

*「大問別平均点」は旺文社の集計による数値

第1問

'16年 評論平均点38.1点/配点50.0点
'17年 評論平均点28.8点/配点50.0点

 本文が700字増加したうえに3行選択肢が3問設けられ、平均点は2016年から9ポイント以上下落、難化の主要因となった。問1の漢字、問2~問5の内容説明・理由説明、問6の表現意図・論構成の設問というレイアウトは変化なし。

第2問

'16年 小説平均点37.9点/配点50.0点
'17年 小説平均点35.1点/配点50.0点

 出典は野上弥生子『秋の一日』。問1が語義問題、問2~問5が心情説明問題、問6が表現の特徴についての問題で、設問レイアウトは例年通り。問5は問題文全体を踏まえて主人公の心情を答えさせるもので、前掲した問題作成部会の意図が反映された問題だった。

第3問

'16年 古文平均点39.7点/配点50.0点
'17年 古文平均点33.4点/配点50.0点

 出典は宮部万『木草物語』、江戸の擬古物語である。問1の語義問題、問2の文法問題、問3~5の内容説明、問6の趣旨説明というレイアウトは例年通り。問5の和歌の理解は2年ぶりの出題、問2は助動詞にまつわる識別問題だが、いずれも想定された範囲内のものだった。

第4問

'16年 漢文平均点33.5点/配点50.0点
'17年 漢文平均点27.7点/配点50.0点

 出典は新井白石『白石先生遺文』。日本漢文からの出題は2012年追試験以来。問1は字の読み、問2は語句の意味、問5は白文訓読。問3・4・6は内容説明および理由説明問題。知識問題の配点が9点減少した。問2では対句、問3では比喩と趣旨の関係を問うものだった。


センター試験新傾向

・漢文で知識問題の配点が減少し、難化の一因となった

・古文で和歌についての出題が復活し、2015年までの形式に戻った

・例年通り本文・選択肢とも非常な長文となり、忙しい試験だった

この記事は「螢雪時代(2017年5月号)」より転載いたしました。

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