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センター試験【英語】 出題傾向分析&“2018年”攻略対策

  • [主要19科目]センター試験 出題傾向分析&“2018年”攻略対策!
  • 麹町学園女子中学・高等学校/佐々木 欣也 先生

センター試験の対策について考えるのはまだ早いと思っている受験生は考えを改めたほうがいい。
国公立大志願者にも私立大受験を想定している人にも、個別試験や大学独自入試に勝るとも劣らない位置を占めるセンター試験。
センター対策の成功・不成功が志望校の合否に直結するのだ。
2017年のセンター試験で特徴的だった科目別出題傾向の分析と、2018年に向けた対策及び攻略への重要ポイントを解説する。
さあ、高得点獲得へ向けた取り組みに今すぐ着手しよう。

短時間に英文の大意を
素早くつかむ訓練が必要!

2017年センター試験出題分析

 筆記試験は近年難化傾向にあったが、2017年は易化し、平均点は123.7点となり、昨年比で+11.3点も上がった。これは2016年がここ10年で最低値だったことの反動と思われる。また、総語数は昨年より約50語増えて、4335語であった。ここ6年連続で4000語を超えている。読解問題(第3問~第6問)が全体配点の71%を占めている。読解力重視の傾向が続いており、とりわけ「短時間で大意がつかめるかどうか」を測る問題内容となっている。
 リスニング問題では、情報量が多い内容を聞き取って判断する問題や、直接は言及していないものが正解となるような問題があり、全体的に難化し、平均点が3点近く下がった。

2018年センター攻略重要ポイント&対策法

重要ポイント
発音・アクセント問題は
例年通りの出題形式

対策
英単語は音源を活用して
「意味+音声」を同時に習得する

 2017年も例年通り、発音問題3問、アクセント問題4問の出題で、単純に仲間はずれを選ばせるオーソドックスな出題形式であった。発音は母音の問題が1問、子音の問題が2問、アクセントも2音節の問題が1問、3音節の問題が2問、4音節の問題が1問の出題であった。2017年の傾向として、severeやenormousなど、アクセントの位置が判別しにくい単語が出題された。対策としては、普段の英語学習の中で、CDなどの音源を活用しながら「意味」だけでなく「発音記号」にも注意して英文の音読を習慣化することである。このような学習はリスニング対策としても重要である。発音・アクセントの問題集を1冊は仕上げておくこと。

重要ポイント
品詞や細かい語法を問う問題、
紛らわしい選択肢が増加

対策
文法的知識だけでなく、
その運用力も養成することが大切

 第2問では出題形式に変更がなかった。Aは2014年からの出題形式変更を踏襲したもので、問8~問10は空所2箇所とも正解する必要がある。Cは2015年から大きく変更され、二人目の発言について、文法的に正しく、なおかつ対話の場面にも合う応答となるように語句を組み合わせる問題が引き続き出題された。第2問全体で、文法や語法の知識をただ知っているかどうかだけでなく、文脈や対話の場面に応じた使い方ができるかどうかを問う問題が出題されている。対策として、語彙学習の際には、まず品詞の確認をし、複数の意味や例文を参照したり、どのような場面で用いられるのかというところまで把握しながら学習するように心がけたい。

重要ポイント
読解問題は物語文と論説文の
2本立てが定着した

対策
文章の種類によって読み方を変え
能動的な読解をする訓練をする

 第3問以降は、さまざまな種類の英文を読む。具体的には、議論の要点整理、図表を交えた内容把握、広告文での情報収集、物語文、そして論説文である。対策として、語彙力増強は言うまでもなく、文章の種類に応じた読解が必要となる。物語文では「登場人物」と「場面設定」を把握しながら読み進むとよい。それ以外の読解問題では、論理展開を考えさせる問題が多い。例えば、第3問Bでは、「段落のまとまりをよくするために一文を取り除く問題」、第4問Aの問4は「次の段落を予測する問題」などである。英文を読む際には、「ただなんとなく読む」という受動的な姿勢ではなく、「先の展開を予測しながら論理的に読む」という能動的な読解をする訓練を心がけよう。


大問別平均点

*「大問別平均点」は旺文社の集計による数値

第1問

'16年 発音・アクセント平均点10.1点/配点14.0点
'17年 発音・アクセント平均点9.7点/配点14.0点

 Aは発音、Bはアクセントの異同を問う問題。A・Bともに例年通りの形式であった。まずは発音記号を読めるようにすることが先決。自分で勝手にローマ字読みして間違った発音で覚えないこと。その後、綴りとアクセントの関係のルールを少しずつ習得しよう。

第2問

'16年 文法・語法・語彙・語句整序・応答文完成平均点23.0点/配点44.0点
'17年 文法・語法・語彙・語句整序・応答文完成平均点28.8点/配点44.0点

 語の意味だけでなく、品詞や語法を問う問題が増加傾向にある。2017年では、強調の副詞(far, too, very)の区別や、get O Cとmake O Cの区別、接続詞thatと関係代名詞whatの区別など、選択肢が紛らわしくなり選びにくかった。

第3問

'16年 対話文・読解(段落構成・ディスカッション)平均点23.5点/配点41.0点
'17年 対話文・読解(段落構成・ディスカッション)平均点32.3点/配点41.0点

 Bは段落構成のために削除すべき一文を選ぶ問題で、例年、受験生が苦手な問題だが、2017年は易化した。Cは従来通りのディスカッションでの発言者の発言を要約した選択肢を選ぶ問題である。「発言者」の数が6名となり、これまでで一番数が多かった。

第4問

'16年 読解(グラフ及び論説文・広告文)平均点23.5点/配点35.0点
'17年 読解(グラフ及び論説文・広告文)平均点24.4点/配点35.0点

 Aは例年通り表やグラフとセットになった文章の読解問題。問4「最終段落の次の内容を予想する問題」は4年連続の出題である。Bは広告文が題材で、2017年は「ビデオ制作コンテスト」に関するウェブサイトを読む問題。消去法でしか解けない問題も含まれている。

第5問

'16年 読解(物語文)平均点23.3点/配点30.0点
'17年 読解(論説文)平均点21.5点/配点30.0点

 2015年の追試験から「物語文」へと変更された。2017年は「夢で猫になって反省したこと」という内容で、下線部の理由を問う問題が新傾向。さらに、本文には直接書かれていない内容を読み取らないと解けない問題が含まれていたため、2016年よりやや難化した。

第6問

'16年 読解(論説文)平均点23.7点/配点36.0点
'17年 読解(論説文)平均点22.2点/配点36.0点

 2017年は「友情を長続きさせるための助言」についての英文が出題された。2016年よりも約60語増え、2016年で一度は消えた「難単語・難熟語」の意味を問う問題が復活し、本文の内容をより具体的に言い換えた選択肢を選ばせる問題が出題された。


センター試験新傾向

・第3問Cでは「発言者」が6名となり、過去最多数となった

・第5問の物語文が難化し、下線部の理由を問う問題が新傾向

・第6問で、2016年で一度消えた「難熟語」を問う問題が復活した

この記事は「螢雪時代(2017年5月号)」より転載いたしました。

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