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【英語】守りに入るのではなく、よい意味で「目立つ」答案を書こう

  • 答案作成の秘訣を伝授! 記述式問題 得点アップの決め手はこれ!
  • 代々木ゼミナール講師/富田一彦先生

国公立大の2次試験や難関私立大で出題される「記述式問題」。マーク式とは違って自分で答案をまとめる記述式問題で最大の得点を獲得するには、答案作成の技術を磨き上げておく必要がある。そこで、受験指導で気鋭の先生に、記述式問題の得点アップにつながる答案作成上の最重要ポイントを教えていただいた。

 センター試験をくぐり抜けた受験生の能力はほぼ「どんぐりの背比べ」である。同じ性能のデジカメで同じ位置から同じ風景を撮影しているのと同じ。でも結果は入選と落選に別れる。その差は「細部の言葉遣い」だ。攻める気持ちで積極的に言葉を選ぶこと。もう一つ。字を丁寧に書くこと。これは採点者のためではなく、自分の思考速度にかせをはめ丁寧に考えるためだ。

得点アップ POINT 1
和訳問題

全員が同じ文を訳している。
そこでどう抜け出すか


 和訳問題のポイントは「構文の把握」と「訳語の選択」に尽きる。差がつくのは「訳語の選択」だ。引っ込み思案な受験生は冒険を恐れて辞書通りに訳すが、そこにワナが隠れている。ideas difficult to grasp by minds brought up elsewhereという表現で、minds=「精神」という「よくある訳語」で訳すと門戸は開かれない。「考えを理解する(のが難しい)」のは「人間が」に決まっている。その判断ができたら、それを答案に乗せることだ。未知の単語が出たら、何を使って意味を出すかが君の腕の見せ所だ。鍵は、どこかと比べること。単独では見えない意味が、他と比べることで見えてくる。

これはダメ!
自分で読んで意味の通らない日本語になっているものは得点にならないと知れ!



得点アップ POINT 2
説明問題

該当箇所を見つけて訳す。
それ以上でも以下でもない


 「理由」を問われたら、筆者が何を理由に挙げているかを探す。それも内容から判断するのではなく、becauseなどの接続詞、due to などの前置詞、reason、explanationなどの名詞を探す。ある表現の意味を問われたら、その意味の中身ではなく、その表現と「イコール」でつながっているものを見つける。答えではなく手がかりを探す。これが正解を出す唯一の鍵だ。書くべきところが複数ある場合は「同じ形の反復」などの文法的根拠がある。根拠は常に書かれた言葉と文法に求めよう。見つかったらそれを正確に和訳する。指示語問題も同様。鍵は文法、特に「同じ形の反復」にある。

これはダメ!
自分を基準に答えを探してはいけない。君がどう思うかには誰も興味はない。



得点アップ POINT 3
要約問題

人は言いたいことを
繰り返し言う。そこに注目!


 要約問題のコツは、著者が繰り返し言っていることに着目することだ。人間は言いたいことを必ず繰り返し言う。だから「繰り返し言われている内容」こそがその文章の内容の核心だ。それを見つけたら、その論を完成させるのに必要な駒を、筆者の記述から探す。そして論理が自己完結し、諸君の答案だけを読んだ人間が、元の英文の内容を正しく理解できるように要約を書く。要素を書く順番は無関係。論理が一貫し、自己完結していることが重要である。要約問題には部分点など期待できない。正解と不正解の境目があり、それを越えなければ解答する意味はない。

これはダメ!
要素の詰め込みすぎは自分の首を絞めるだけ。論理はすっきり完結しているはず。



得点アップ POINT 4
自由英作文

単純なことを思いつき、
それを文法的に正確に書く


 発想そのものは単純でいい。市販の模範解答は、複数人の大人が何時間もかけて推こうし、ネイティブチェックまでかかっている。商品だから仕方がないが、君は1人で15分で書くのだ。そのことをわきまえ、思いつく時間より、文法を考えて書き、推こうするほうに時間を使おう。論理の展開で重要なのは、自分と反対の立場の見解を想定することだ。それを出せば、容易に反論を思いつける。英語自体は、なるべく低学年で教わった汎用性の高い表現だけを使い、基本文型をわきまえて書くこと。「自然な英語」などという妄想は忘れることだ。平易に正しく。これだけが重要。

これはダメ!
文法ミスと語数の不足に気をつける。文法では特に「数」「文型」「時制」に注意すること。



CHECK!
合格答案セルフチェックシート

この記事は「螢雪時代(2017年3月号)」より転載いたしました。

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