page_top

【地理B】災害・防災、および比較地誌…!

  • 狙え!完全攻略[主要15科目別]2017年 センター試験 出題予想!&高得点対策!
  • 代々木ゼミナール/田村 誠 先生
  • [2016/11/30]

限られた時間内で自らの得点力を最大限に伸ばすには、センター試験で出題される内容に焦点を絞った効果的な対策をたてなければならない。
ここではセンター試験を熟知する各科目のベテランの先生方に、2017年の出題がどのようになるかを徹底予想していただいた。
併せて、過去2~3年の出題分野一覧と2016年の新傾向、大問別平均点なども表示した。
高得点獲得の切り札として、これからの対策に活用してほしい。

【地理B】災害・防災、および比較地誌は必出テーマである!

2017年センター「地理B」出題予想!

《予想》災害・防災および比較地誌は必出テーマである

《予想》小問構成は、統計資料問題と正誤判定問題が中心

《予想》平均点は60点台前半でこの数年よりもやや易化すると思われる

 2016年は、現行課程を反映した出題に変貌した。具体的には、第5問の定番であった「現代社会の諸課題」が姿を消し、新たに「比較地誌」が登場した。また、第1問も、災害・防災を前面に押し出した「世界の自然環境と自然災害」という出題になった。しかし、他は大問・小問両レベルにおいて大きな変化はなく、従来通りに地理資料を多用する思考力を問う出題が中心だった。これらの特色は、2017年も継承されるだろう。難易度はやや易化し、平均点が60点台前半の出題になると期待できる。ただ、90点を超える得点者が世界史B・日本史Bよりも著しく少ない状況になることはないだろう。

[大問別]出題予想&対策

第1問 自然環境

予想:世界と日本の自然環境・自然災害をテーマとする出題

 2016年は、「世界の自然環境と自然災害」をテーマとする出題であった。近年、第1問では特定地域だけを取り上げた出題が回避される傾向にある。この傾向も加味して考えると、2017年は「世界と日本の自然環境・自然災害」をテーマとする出題が予想される。自然環境・自然災害と環境問題との関わり、防災におけるGIS(地理情報システム)の利用についても取り上げられる可能性が高い。

対策:地形・気候・災害などのメカニズムの科学的理解を!

 「地中海沿岸地域には、夏季に乾燥する地中海性気候が卓越している」と覚えるだけでは不十分である。「なぜ、地中海沿岸は夏季に乾燥するのか?」を理解することが重要なのだ。「どこに、どのような特色を持つ地形・気候が、どのような理由で分布するのか?」、また「どこで、どのような環境問題・自然災害が、どのような理由で発生するのか?」、これらをしっかり理解・整理しておく必要があるのだ。

第2問 資源と産業

予想:世界の第1次産業をテーマに出題される

 2016年は「世界の工業」をテーマとする出題であった。近年、第2問では第1次産業を核とする出題と第2次産業を核とする出題が隔年でなされている。この傾向に基づいて考えると、2017年は「世界の第1次産業」をテーマとする出題が予想される。ここで農業問題、漁業問題、林業問題、食料問題、さらに貿易に関する事項なども取り上げられる可能性が高いので注意したい。

対策:農林水産業、鉱工業、貿易の特色を論理的に理解する

 「地中海沿岸地域では、広く地中海式農業が行われている」と覚えるだけでは底が浅い理解となる。「地中海沿岸地域は夏季に乾燥するので、夏季はオリーブなどの耐乾性に優れた樹木作物が栽培され、湿潤となる冬季に小麦栽培などが行われる」というように、農林水産業、鉱工業、貿易に関する地理用語や統計などを丸暗記するのではなく、その背景に注目して論理的に理解することが重要だ。

第3問 村落・都市と生活文化

予想:村落・都市と生活文化をテーマにした出題になる

 第3問は、「村落・都市と生活文化」をテーマとする出題が定番となっている。したがって、2016年に引き続き2017年も村落・都市の形態・機能・特色、言語・宗教や衣食住の地域性など、村落・都市・生活文化に関する事項を幅広く取り上げた出題がなされるはずだ。人口に関する事項も合わせて取り上げられる可能性が高いので、都市問題や地域紛争だけでなく、人口問題についても注意したい。

対策:村落・都市と生活文化に関する諸現象を論理的に理解する

 「先進諸国の大都市ではドーナツ化現象が生じている」というように、村落・都市と生活文化に関する地理用語・統計などを丸暗記しても得点に結びつかない。「なぜドーナツ化現象が生ずるのか?」「ドーナツ化現象が生じた結果、どのような地理現象が誘発・観察されることになるのか?」といった点を、論理的に理解するよう励みたい。過去に出題例が多いので、過去問研究に取り組むと有効だ。

第4問 世界地誌

予想:各地域の多様性や課題をテーマにした出題になる

 第4問では、世界の各地域の多様性や課題についての理解度を問う出題がなされる。このような観点から、2016年の地理Bは本試験でヨーロッパ、追試験でオーストラリアが取り上げられた。2017年は東・東南アジア、アフリカ、ロシアと周辺諸国、アングロアメリカ、ラテンアメリカのいずれかが取り上げられるだろう。これらの地域は、第5問の「生活文化と民族・宗教』でも取り上げられる可能性が高い。

対策:サブノート式の参考書や白地図を活用して整理する

 世界地誌領域についての学習が手薄なことが原因となって、得点率の低い受験生が多くみられる。取り急ぎ、出題される可能性の高い東・東南アジア、アフリカ、ロシアと周辺諸国、アングロアメリカ、ラテンアメリカの各地域について、サブノート式の参考書・問題集を活用して、要点整理に取り組もう。そして、引き続いて各地域を取り上げた過去問の研究に取り組むようにすれば、効率よく攻略できる。

第5問 比較地誌

予想:複数地域の特色の対比をテーマにした出題となる

 現行課程を反映して、「現代社会の諸課題」から「比較地誌」の大問へと変貌した。2016年は本試験でインドと南アフリカ共和国、追試験でイランとトルコが取り上げられた。2017年も、イベリア半島と朝鮮半島、ロシアとカナダなど、類似した性格を持つ2地域を相互比較しながら各地域の特色の理解を問う出題になると予想される。

対策:模擬試験や予想問題集を活用して攻略する

 2016年にはじめて出題されたテーマであるため、得点率の低い受験生が多くみられた。過去の出題例の蓄積が乏しいため、模擬試験や予想問題集を活用して、出題される可能性の高いイベリア半島と朝鮮半島、ロシアとカナダ、ブラジルとアルゼンチンなど、類似した性格を持つ2地域について相互比較の観点から理解しておこう。

第6問 地域調査

予想:日本の特定地域に関する自然・産業の特色が問われる

 2017年は、新潟県や山梨県の日本酒やワインの生産が盛んな地域、岐阜県の漆器や和紙の生産が盛んな地域、高知県や大分県の村おこしが盛んな地域などに代表される、地域の特性を活かした特徴的な産業がみられる地域が取り上げられるだろう。新旧地形図、空中写真、統計資料などが多用される。

対策:地形図読図の技法習得と日本地理の攻略を怠らない

 距離・面積・勾配の算出法、地形や歴史の判読法など、地形図読図の諸技能をしっかり習得しておこう。また、日本地理についての対策が手薄な受験生は、高校受験用の参考書の中から日本地理に関する内容が充実したものを選んで、日本の各地方の自然環境や産業の特色などを確認し、日本各地の地域性を整理しておくとよい。

◆センター試験の新傾向はこれ!
・災害・防災を前面に押し出した出題がみられる
・類似性の強い2地域を取り上げた「比較地誌」が出題される
・定番だった「現代社会の諸課題」に関する出題は姿を消した

この記事は「螢雪時代(2016年12月号)」より転載いたしました。

蛍雪時代

螢雪時代・11月号

国公立大&難関私立大合格!のために読む雑誌

先輩合格者の「合格体験記」、ベテラン予備校講師の「科目別アドバイス」をはじめ、センター試験関連情報 や大学入試の分析&予想など、お役立ち情報満載の月刊誌。志望校・合格へあなたをサポートします。

「螢雪時代」のご案内は、こちら

狙え!完全攻略[主要15科目別]2017年 センター試験 出題予想!&高得点対策! 記事一覧

記事一覧に戻る

科目別 予想と対策 記事一覧

科目別 予想と対策 記事一覧に戻る

今月の入試対策

supported by螢雪時代

大学を比べる・決める

My クリップリスト

0大学 0学部 クリップ中