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【世界史B】日本に関連した問題が増…!

  • 狙え!完全攻略[主要15科目別]2017年 センター試験 出題予想!&高得点対策!
  • 「螢雪時代」アドバイザー/岩田 一彦 先生
  • [2016/11/29]

限られた時間内で自らの得点力を最大限に伸ばすには、センター試験で出題される内容に焦点を絞った効果的な対策をたてなければならない。
ここではセンター試験を熟知する各科目のベテランの先生方に、2017年の出題がどのようになるかを徹底予想していただいた。
併せて、過去2~3年の出題分野一覧と2016年の新傾向、大問別平均点なども表示した。
高得点獲得の切り札として、これからの対策に活用してほしい。

【世界史 B】資料の読み取りや日本に関連した問題が増える!

2017年センター「世界史 B」出題予想!

《予想》近・現代、特に20世紀と文化史から出題される

《予想》グラフや史料から時代や国・地域を読み取る問題が増える

《予想》日本に関する出題に留意。地図や図版を使った問題は必出する

 現行課程初年度の2016年は、2003年以来となるグラフを読み取る問題が出題されたが、出題形式や問題の構成・内容はほぼ例年と同様であった。2017年は近・現代を重視する傾向が続き、特に国際情勢に関する出題に留意したい。分野では生活に身近なモノや接触・交流などを視点に、文化史や社会経済史からの出題に警戒したい。また現行課程の特色を反映して資料を読み取る組み合わせ問題や、2016年は出題されなかった世界と日本との関わりについて政治・経済・文化などを幅広く扱う問題が予想される。出題形式は文章正誤判定が主流で、地図・年表を使った問題も例年同様に継続されよう。

[大問別]出題予想&対策

第1問 古代の諸文明

予想:各地域の交易活動と激動期の政治・文化が狙われる

 2014年の「家族」、2015年の「遊戯」、2016年の「宗教と政治」など身近な生活をテーマにした出題が続いている。2017年は西アジアやインドを起源とする宗教、東地中海沿岸地域や中国周辺諸民族の文字、各地域世界の法制度などに留意しよう。また交通・交易を視点に、中央ユーラシアや東南アジア海域に位置する交易都市や民族、接触・交流による文化的影響などが狙われる。さらに、前5世紀のギリシアや共和政末期と専制君主政期のローマ、春秋・戦国と魏晋南北朝の中国の政治と文化など、激動期の政治や社会、文化に着目しよう。大陸諸王朝と古代日本との関係にも注目したい。メソアメリカ文明は頻出分野なので対策を怠らないこと。

対策:出来事の因果関係と「いつ」「だれ」を押さえる

 2016年のセンター試験は、文章正誤判定問題が約6割を占めた。各選択肢は短文化の傾向にあるが、人名や地名、出来事など用語の入れ替えや因果関係、結末の裏返しなどが多い。あと60日の学習は、歴史の流れに沿って出来事の背景・原因やその結果・影響を、さらに「いつ・どこ・だれ」を相互に関連付けながら丁寧に確認しよう。特に「だれ」についてはその業績を具体的に押さえること。また「時期」を問う問題が定番化しているので、「いつ」はそれの事象が起こった「世紀」の前半・後半に分けて確認しよう。さらに同時期にほかの地域で起こった重要な出来事やヨコのつながりを、世紀ごとに押さえておくことが大切。同時代史や年代整序の問題にしっかり対応できる。

第2問 中世∃ーロッパとイスラーム世界・東アジア世界

予想:イスラーム世界と商業・交易活動の割合が増える

 2016年には東欧や東南アジア、中央ユーラシアなど周辺地域を扱った問題が散見されたが、2017年は南インド・東南アジアの諸王朝の盛衰と交易活動、さらにトルコ系・モンゴル系民族とイスラーム世界との交流やアフリカの諸王国の動向などが注目される。その際、交易都市や遺跡が地図・図版を併用して問われる可能性も高い。西ヨーロッパはローマ教皇権の盛衰と13・14世紀の政治と社会・経済の変容が焦点となる。またビザンツ帝国とスラヴ人の東欧世界の動向も警戒したい。イスラーム世界はトルコ系やシーア派の諸王朝が狙われる。東アジアでは宋~明代の社会・経済の変化や文化、さらに朝貢貿易や朝鮮・琉球・日本に関する出題も予想される。

対策:周辺地域は地域ごとに、文化史は分野別にまとめる

 東南アジア・朝鮮・中央アジア・ラテンアメリカなど周辺地域は、教科書の記述が分散していてタテの連続性に欠け、理解しにくい。そこで、地域や国ごとに教科書の記述をピックアップして略年表にまとめよう。各時代の民族・王朝の興亡と社会・経済の変化や文化の特徴などが系統的に理解できる。その際、東南アジアはインドや中国、中央アジアは西アジアや中国、東欧は西欧など、同時代の主軸となっている地域・国の状況や重要な出来事に留意しながら押さえるのがポイント。文化史も時代順・ジャンル別に分類し、代表的人物と業績を確認しよう。ヨーロッパとイスラームの文化では学問・思想と美術・建築が、中国では儒学と文学の分野が焦点になる。

第3問 近世・近代の世界

予想:ヨーロッパ諸国の海外進出や人権に関わる問題が焦点!

 2016年は「蘭・英・仏3国の船舶数」のグラフを読み取る問題が注目された。2017年もヨーロッパ諸国の海外進出や植民地・領土をめぐる諸国間の抗争やアジア・アフリカ・ラテンアメリカ地域の社会的な変貌に関する出題が予想される。また17世紀以降の世界各国間で結ばれた条約・協定も狙われる。近代の欧米は自由主義と国民主義の進展が中心だが、「人権」をテーマに立憲政治と参政権の拡大、さらに古代ギリシア・ローマの市民権、アメリカ大陸の先住民・黒人奴隷の解放などについて幅広く出題される可能性がある。アジアでは、清やオスマン帝国、日本などの近代化への変革と中東・中国・インド・東南アジア各地の民族結社や民族運動が狙われよう。

対策:地名は地図で確認し、資料やコラムは丁寧に学習する

 地図を使った組み合わせ問題が定着している。教科書に記述されている都市や地域、民族・旅行家の移動などは、その位置や経路を必ず地図で確認しよう。その際、近隣の河川・半島などを手がかりにその位置や経路を押さえること。また現行課程の特色の「資料」のうち、グラフや統計表については、その表中の特徴的な現象を、その時代や地域に起こった重要な出来事と関連付けて理解しよう。さらに教科書に掲載されている建築・美術などの写真は説明文をしっかり読みながら観察し、特徴を視覚的につかんでおきたい。また世界と日本との関係、さらに貨幣・暦・疾病などをまとめた「コラム」は、世界史を多角的に理解するためにも丁寧に学習しておこう。

第4問 現代の世界

予想:2つの世界大戦後の国際情勢と民族独立運動が狙われる

 2017年も例年同様、現代史を重視する傾向は続く。ロシア革命から100年を経た2017年は、日露戦争後の世界各地の革命運動や民族運動(特にインド・東南アジア・イラン・トルコなど)に注目しよう。第一次世界大戦後は、国際協調や世界恐慌と主要国の恐慌対策、さらにドイツと日本の動向も警戒したい。第二次世界大戦後は、冷戦の推移と第三世界の動向が中心になるが、ベトナム戦争・中東戦争などの地域紛争のほか、EUやASEANなど地域統合に関する出題も予想される。また安全保障と同盟、反戦・平和の思想と運動、さらに地球環境や医療・疾病と人口動態の変化などについて、古代から現代まで資料も含めて幅広く扱われる可能性もある。

対策:20世紀は、10年単位の年表で整理する

 20世紀の歴史は、1919年のヴェルサイユ条約、1929年の世界恐慌、1939年の第二次世界大戦の勃発、1949年の北大西洋条約機構の設立、1979年の東欧の社会主義体制の解体など、下1ケタ「9」の年代にその後の歴史に大きな影響を与えた出来事が起こっている。この「9年」を軸に、10年のスパンで地域別の年表を作成し、この間の国際関係や各国の国内情勢の変化を具体的に押さえよう。また2016年にはNATO軍のセルビア爆撃(1999年)も扱われており、21世紀初頭までの出来事は確実に押さえておかないと、年表完成や6択の年代整序の問題に対応できない。センター直前の最後の詰めは、最低でも過去10年間のセンター試験の問題を演習して実戦力を磨こう。

◆センター試験の新傾向はこれ!
・リード文中の空欄補充の語句選択が消滅した
・グラフの読み取り問題が13年ぶりに復活した
・文化史に関連する出題が増加した

この記事は「螢雪時代(2016年12月号)」より転載いたしました。

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