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【生物】教科書の読み込みと問題演習で、最新の知見問題を克服する

  • [13科目別] [ストップ!伸び悩み!!]秋からの学習ポイント総まとめ
  • 代々木ゼミナール専任講師 大町 尚史 先生
  • [2016/9/28]

2学期からの受験勉強は、これまでの基礎中心から得点力を高める実戦的な学習にシフトする必要がある。
ここでは「英語・数学・国語」に引き続き、実戦力養成期にあたる9月中盤から12月に至る約3か月間の「理科&地歴公民」の学習戦略についてアドバイスする。
また、受験勉強も後半戦に入ってくると基礎固めが終わらず勉強は継続してやってきているのに成績が伸びず、自分の学習法に戸惑いを感じる受験生も少なくない。
そこで、科目別に典型的な伸び悩みのケースをいくつか挙げ、何が原因で得点力の向上を阻害しているのか具体的な解消のためのアドバイスも贈る。

秋からの学習総まとめ

現教科書の読み込みと問題演習で
最新の知見問題を克服する


 現行課程の『生物』の教科書は、高校の先生方でさえ圧倒されるほどの情報量で、最新の知見も豊富に掲載されている。そのうえ、教科書によって記載内容や詳しさが大きく異なっている。このことは、受験生にとって教科書レベルの知識の習得さえ、かなり大変であることを意味する。できるなら2社以上の教科書を購入して、秋から冬にかけて読み込み、知識を習得することを強くお勧めする。なかでも東京書籍版は、最高の「参考書」としても利用できる。
 加えて、全分野の定石問題の解法をマスターしよう。何題も類題を解いて、知識を定着させるとともに解答のスピードを高めることだ。それができたら、最近の生物学上の知見を反映した新傾向問題に取り組みたい。これらは点差が大きくつくことから、慣れていないと大量失点の可能性がある。

秋からの学習ポイントはココ!

■ 複数の教科書を読み込んで、知識を習得する
■ 演習を積んで知識の定着と解答スピードを上げる
■ 最新の知見を反映した考察問題を十分に演習する

2月期学習のフローチャート

早期に苦手や未修単元をなくし、
現代の生物学の問題に慣れよう!


①知識の習得に関しては、複数の教科書を読み込む。図表や太字など最重要な点に注意しよう。断片的な知識で終わらせず、一連の反応や生体調節機能の中の1ピースと認識する。苦手な単元や高校で未修の分野から始めよう。生態や進化・系統の単元は、覚えるべき知識量が多く、勉強が手薄になりがちである。少なくとも11月上旬までに、全分野の読み込みを完了させたい。
②問題の演習として、早めに知識主体の定石的な演習書を終わらせる。次に、現代生物学を扱った問題を演習する。『全国大学入試問題正解』(旺文社)の巻頭言には、最新の知見をテーマにする問題や新傾向問題などが取り上げられているので、それを活用しよう。センター試 験の1か月前からは、センター試験の過去問も演習する。

ケース別徹底指導! 伸び悩み解消アドバイス

Q Case1
リード文を読解する能力を高めるには
どうしたらよいでしょうか。

A 漫然と読むのではなく、
3つの対策を常に意識しよう


 まず1つ目は、文章を読み飛ばしたりしないで、1語1語の意味を考えながら読みましょう。つまり、リード文と格闘するという心構えをもつことです。2つ目は、リード文の中にいわば「入り込む」ことで、自分自身がその実験をまさに行っているかのように、もしくは実験動物になったかのようにリアルに考え、イメージすることです。3つ目は、すべての設問をあらかじめ頭に入れ、出題者の描く一連のストーリーを把握することです。

Q Case2
入試問題は難しすぎて、
手がつけられません。

A 難関大で出題された
実際の入試問題に取り組んでみよう


 高度な解析力を要する長い文章の問題や論述量の多い問題は、問題集には載せにくいものです。紙数の都合もあるし、読者の受けも悪いからです。問題集に掲載する多くの問題は、問題文を大幅に削ったり、設問数を減らしたりしています(この科目の特徴とも言えます)。つまり、ナマの難関大の問題に触れる機会はそれほど多くないのです。『全国大学入試問題正解』(旺文社)などを活用して、実際の入試問題に取り組みましょう。

Q Case3
計算問題が苦手なのですが、
どうしたらよいでしょうか。

A 定石的な解法を
きちんと理解する努力をしよう


 基本的な公式とそれを導く原理とを理解すれば、計算は必ずできるようになります。たとえば、質問の多い尿形成の計算を考えましょう。これができない人の多くは、クリアランスC(血漿から特定の物質が浄化される速度)の概念を理解していないのです。「Cを求める公式がわかっているか?」また、「イヌリンのような再吸収率=0%となる物質のCが糸球体濾過量を示す理由を説明できるか?」など、本質をつかむ勉強を大事にしてください。

伸び悩み解消のための学習チェック!

この記事は「螢雪時代(2016年10月号)」より転載いたしました。

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