

(※)2008年4月開設予定(届出申請中)。一般入試募集人員25名。
※詳細は入学センター(TEL03-3203-4331)までお問い合わせください。

早稲田大学ではこれまで、中学校や高等学校に重点を置いて教員を養成し、優れた人材を教育界に送り出してきましたが、新たに小学校教員の養成に「挑戦」することにしました。日本を代表する私立総合大学としての早稲田大学が総力をあげて、小学校教員の養成に取り組むことは、教育界に極めて大きな貢献を果たすことになると考えます。
初等教育専攻は小学校教員を養成することを主な目的とする専攻です。学校教育の出発点となる小学校は人間の成長にとって重要な位置にあり、このような意味を持つ小学校に優秀な教員を送り出すことが早稲田大学の重要な使命と考えています。
今日学校教育をめぐって様々な課題が指摘されていますが、小学校教員の資質向上への社会的期待は大きなものがあります。教育学部ではこの期待に応えるべく、教員養成の改革を試み、小学校教員と中学・高校の教員の養成をトータルにとらえる初等教育学専攻を新設します。主な特色は次の四つです。
早稲田大学はこれまで、中学校・高等学校の教員養成に関して長い伝統と実績を有し、社会的にも高く評価されてきました。教育学部・教職課程は、文部科学省の「大学・大学院における教員養成プログラム」、「質の高い教員養成推進プログラム」に選定され、新たな時代に即した教員養成の基盤を構築しています。教員の資質向上への社会的期待と必要性が日に日に高まっていく中、上記の教員養成プログラムの中の「インテンシブコース」では、教育臨床プログラムを編成し、学校教育の現場で直面する課題に立ち向かえる力を持った教員の養成を推進しています。
2008年4月に新設予定の「初等教育学専攻」では、学校でのボランティアや教育実習のみならず、さまざまな社会体験や企業などでのインターンシップも行う予定で、小学校の教育現場で"力強く誠実に教育に取り組むことのできる人材"の育成をめざします。
初等教育学専攻がめざす理想の教員像としては、「子どもの発達段階や個性を深く理解し、豊かな人間性を育てることのできる教員」、「学ぶ意欲を引き出し、魅力ある授業を展開させ、確かな学力を形成できる教員」、「小学校の現場が直面する多様な課題に即応できる臨床性を備えた教員」、「中学校との接続・連携を重視し、小中一貫教育において活躍できる教員」などをあげることができます。すなわち、臨床的な能力の育成を重視し、情熱と使命感を持ち、力強く誠実に教育に取り組む教員を養成していきます。
また、早稲田出身の教員は、従来から教科の指導内容に関して高い専門性を有していると評価され、コミュニケーション能力や、課題設定と解決に向けて取り組む能力についても大変高い評価を受けています。このような早稲田の特色を踏まえて、初等教育学専攻の学生には、副免許として中学校教員免許も取得できるように配慮し、教科指導の高い専門能力を備えた小学校教員となるための教育を展開します。
カリキュラムは、小学校教諭免許(1種)を取得するために必要な「教科に関する科目」と「教職に関する科目」に基づいて編成。中学校教員免許状に関する教科専門科目(国語・社会・数学・理科・英語)も設けます。また、「教育学・生涯教育学・教育心理学の各専修の既設科目を専門選択科目として履修できる」、「福祉・特別支援などの観点から、子どもについて総合的・多角的に考察する科目を必修科目として設ける」といった点もカリキュラムの特色としてあげられます。さらに総合大学としてのメリットと教育学部の幅広さを活かした多彩な科目履修を可能とします。科目は大きく「専門必修科目」「専門選択科目」「専門選択科目(副選択)」に分かれ、主要科目は以下の通りです。
初等教育学原論、教職原論、子ども理解と授業、初等教育心理学原論、子どもの生活と福祉、障害児教育原論、初等教育学基礎演習I・II、初等教育学演習I・II等
初等教科専門国語・社会・算数・理科・生活・音楽・図画工作・家庭・体育、教材開発論、教師教育論、教育課程論、教育法研究、スクールマネジメント研究、子ども論、家庭教育論、学校心理学、発達障害者教育、初等自然科学教育フィールドワーク、初等自然科学教育教材実習、英語ディベート 等
教育行財政研究、カリキュラム研究、視聴覚教育メディア論、臨床心理学特論I・II・III、発達心理学特論I・II、障害児教育総論I・II・III、初等音楽実技基礎実習、初等体育実技基礎実習、初等総合演習、初等教育実習演習等
他の多くの私立大学における小学校養成課程が、幼稚園と小学校の接続・連携が中心であるのに対して、早稲田では小学校と中学校の接続・連携、あるいは小中一貫教育において活躍できる教員の育成をめざすことも特色です。初等教育実習は系列校である早稲田実業学校初等部で行う予定で、同校初等部・高等部の教員が兼任講師となって、実際の教育現場に即した、より実践的な指導法について学べるようにする計画もあります。
初等教育学専攻の募集人員は一般入試で25名。早稲田という総合大学で学ぶことにより、従来型の教員養成だけを目的とした学部・学科では育たない、新しいタイプの小学校教員が育つものと期待されています。また、卒業後の主な進路としては小学校教員が中心ですが、2008年4月開設予定の教職研究科(仮称)、あるいは既設の教育学研究科へ進学して、より高い専門能力を身につけることができるよう、多様な選択肢を用意します。
入学試験としては、一般入試のほかに、帰国生入試、自己推薦入試、附属・系属校推薦入試を行う予定です。