大学選びに欠かせない「お金」の話
「大学受験」編 出願にかかる費用は、約19〜24万円  
  受験→入学までの費用は、「私立大・自宅外通学者」で211万8826円

 東京地区私立大学教職員組合連合(東京私大教連)が2008年3月に発表したデータによると、2007年春に首都圏の私立大(短大を含む)に入学した新入生(自宅外通学者)をもつ世帯では、前年度の同様の調査データと比べ、「受験費用」「家賃」「敷金・礼金」「生活用品費」すべての出費項目において減少していることが判明した。これは全体として見れば『受験する大学数を減らし(受験費用の削減)』『子どもの新生活にかける費用も削っている』状況といえ、景気の悪さ・親の年収の伸び悩み等の点が、影響していると見ることができよう。

 学費に関する費用を、前述した東京私大教連の調査(2007年5月〜6月に実施した『私立大学新入生の家計負担調査』)から見てみよう。
 この調査結果では「受験から入学までの費用」は、『自宅外通学者』で211万8826円となっており前年度に比べ2万7194円(−1.2%)減額、『自宅通学者』も1494円(−0.1%)減額の148万9726円で、いずれも対前年比で減少となっている。

 

出願から入学までにかかる費用合計の平均

初年度納付金
  入学金、授業料、施設拡充費、寄付金など、入学した1年目に大学に納めるものが「初年度納付金」。『受験から入学までの費用』全体に占める初年度納付金の割合は、自宅外通学者では61.3%(前年比:+0.2%)、自宅通学者では87.2%(同:−0.1%)となっている。ここに例としてあげているのは首都圏の私立大学の場合だが、『受験から入学までの費用』の6割超を"初年度納付金"が占めていることになる。

受験料
  仮にあなたが国立大学1校(センター試験5教科、2次《前期・後期出願》)と私立大学4校を受験するとしよう。これにかかる受験料は、センター試験18,000円+2次17,000円×2+私立大学(約)35,000円×4=192,000円となる。
 ちなみにセンター試験の受験料は2教科以下の受験では12,000円、3教科以上は18,000円となっている。成績開示希望の場合は出願時に800円プラスされる。
 私立大学の受験料は、医・歯学部を除いてだいたい1校(1学部)35,000円。大学によっては、学内併願(同じ大学の複数学部を受験)する場合の割引や、センター試験利用入試と一般入試を併願した場合の受験料割引などを行うところもある。こういった「割引制度」もよく調べて学部・学科選びをしよう。

  《私立大学・受験料割引の例(2008年入試)》
・中央大学…同一学部(法学部は同一学科)の一般入試とセンター試験利用入試併用方式・単独方式前期選考を同時に出願した場合、一般入試の受験料(35,000円)のみで受験できる(適用対象外の学部もある)。
・早稲田大学…同一学部を一般入試・センター利用入試で併願した場合(1枚の志願票で出願した場合のみ)、受験料は55,000円(法・文化構想・文・国際教養学部に限る)。
・南山大学…センター併用マルチ入試では、2学科以上出願する場合、受験料は2学科め以降各学科ごとに15,000円。
・立命館大学…理工学部・生命科学部のA方式では、同一学部内での学科(コース)を併願する場合、2学科(コース)めの受験料は10,000円
 
交通費
 受験校がすべて地元なら交通費はそれほどかからないが、たとえば名古屋周辺から東京の大学を受験して、試験日が離れているために新幹線で2往復したとすると約36,000円(学割使用)になり、プラス試験会場への交通費(電車、バス賃など)がかかる。
 航空便だと"受験生割引"や"早割(早期購入割引)"、"特割(特定便割引)"、JRでも期間・地域限定の割引があるのでうまく利用したい。
 また、多くの私立大や最近では国公立大でも、地方試験会場を設けているところが多い。これだと精神的に安心できるし、交通費も節約できるので要チェックだ。
 国立大に限って紹介すると、2008年度は下記の大学・学部が地方試験会場を設けた(旺文社・教育情報センターまとめ)。
北海道教育大学−教育(前期)=仙台、小樽商科大学−商(前期)=東京、室蘭工業大学−工=札幌・仙台・名古屋、北見工業大学−工(後期)=大阪府吹田、弘前大学−人文(前期)=札幌・八戸、理工・農学生命科学(前期)=札幌・八戸、教育(生涯教育課程以外)(前期)=八戸、医(保健)(前期)=札幌・八戸、岩手大学−人文社会科学・工(前期)=札幌・東京、農(前期)=札幌、人文社会科学・工・農(後期)=札幌、秋田大学−工学資源(前期)=東京、山形大学−工A・B(前期)=名古屋、群馬大学−工<昼>(前期)=東京、富山大学−理・工(前期)=名古屋、福井大学−工(前期)=名古屋、山梨大学−工(前期)=名古屋、信州大学−経済・人文(前期)=東京・大阪府高槻、山口大学−工(前期)=大阪、宮崎大学−教育文化(中学音楽・美術・保健体育、特別支援教育の各専攻・コースを除く)(前期)=横浜、農(前期)=横浜、鹿児島大学−工・農・水産(前期)=東京、水産(後期)=東京
(前年実施をしていた東京海洋大学の福岡会場は2008年度は実施していない)

宿泊費
 試験会場が遠くて、試験当日に自宅から直接行くことができない場合は、ホテルなどに宿泊しなくてはならない。親戚などの家に泊めてもらえるならそれもいいが、ホテルでは受験シーズンに"受験生パック"として受験生向けのサービスを実施するところが多い。料金は東京都心で1万円から2万円台前半といったところ(1泊2食つき)。併願校数によっては1〜2週間滞在することになるケースもあり、けっこうな出費になるので注意しよう。

 
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