
人間尊重の精神と愛の実践を学び
地域と人々に役立つ人を育成する
■地域社会の中で黒衣として人を支える
専門家が求められている
社会の複雑化、少子高齢化等の中で、地域の中には様々な新しい課題が生じています。こうした状況下では社会福祉の課題も従来とは異なってきています。とりわけ排除や隔離のない共生社会を実現するためには多領域にまたがって仕事のできる従来の価値観を超えた変幻自在な思考を持った人材が期待されています。具体的には福祉、介護、医療分野だけでなく、司法、学校、労働等の分野にも社会福祉的な視点が強く求められるようになってきています。
■社会福祉学科のあゆみと目標
西南学院大学は創設以来92年キリスト教主義に立つ大学として、「人間愛」にあふれる人を育てる使命を持って地域社会に貢献してきました。本大学の特徴の一つとして、国際色と語学力の豊かさが挙げられます。このため留学、短期留学研修、留学生別科の学生との交流の機会などが提供されています。そのためこれまでに国内外でのボランティア活動も盛んに行われてきました。よって社会福祉学科がなかった時から卒業生の中には、社会福祉現場、医療現場、行政、企業、学校等でたくさん福祉関連の仕事に進出してきました。
そして2001年に福岡市近隣では初の4年生大学として社会福祉学科が創設されました。人間尊重の
精神と愛の実践を学び、地域と人々に役立つ人を育成するにふさわしい新しい学科です。地域社会のボランティア活動の核になる学科としてたくさんの学生が参加しています。海外でのボランティアや留学等の体験をした学生も徐々に増えています。
本学科のカリキュラムは、 豊かな人間性と広い視野を育てる教養教育を中心とした「共通科目」と社会福祉の専門職としての資質を育てる「専門科目」の2つのカリキュラム群から構成され、1・2学年の基礎教育をもとに3・4年で専門教育を学ぶようになっています。「専門科目」は、学科の全学生が社会福祉士の国家受験資格を取得できるカリキュラムで構成され、その上に精神保健福祉士養成のための科目、高校教師の免許(福祉、公民)および保育士等の社会福祉に関連する専門領域を深めるための科目が配置されています。もちろん海外での実習も実施しています。学生のニーズや進路に応じた実践的指導が効果的に行えるように多彩なカリキュラムを通じて、社会福祉の課題の多様化に対応した高い実践力を有する専門職を養成しています。国家試験合格率も着実に上昇しています。
■卒業後の進路
社会福祉の専門家として各種の福祉施設(児童、障害児者、高齢者)、福祉行政関連(福祉事務所、児童相談所)、社会福祉事業団、社会福祉協議会、医療保健機関(医療ソーシャルワーカー、精神保健福祉士)などに進むほか、数的には少ないですが、NPO法人、高校の教師、大学院等への進学等もあります。一般企業への就職が多数ですが、社会福祉士の資格取得者が尊重されるケースも増えてきています。
西南学院大学
人間科学部社会福祉学科主任
野口 幸弘先生
(のぐちさちひろ)筑波大学大学院博士課程中退。教育学修士。専門は発達障害の治療教育、障害児者の生活支援。学生時代からボランティア活動に携わるなど障害者支援を一貫して追求。『行動障害の理解と援助(コレール社)』『自閉性障害の理解と援助(コレール社)』『現代障害者福祉学(学文社)』『現代地域福祉学(学文社)』などの共著書がある。
