吉岡先生が担当している「こども学」は、幼児教育学や児童心理学など、これまで複数の学問に分断されていた子どもに関する学問を総合的に学ぶことで、幅広い知識を備えた子育てのプロとしての基盤をつくることを目的としている。また、こども学部独自の専門科目には『こどもと玩具』『こどもと衣服』など、多くの科目に『こどもと……』がついている。そこには吉岡先生の言う《子どもの視点》を学生に意識して学んでほしいという願いが込められているのだ。
「この学部に入ってくる学生の多くは、将来、幼稚園の先生や保育士になりたいと思って入ってきますが、ここでの学びを通して、将来の進路に対して視野が広がるはずです。例えば、子ども服の仕事をしたいとか、おもちゃメーカーに行きたい、子どもと食に関することをやりたいという学生も出てくるだろうと思います。この広がりは大学での学びの成果だと思います」
東大阪大学では、子育てを実践的に学べる「こども研究センター」を設置している。これは、実際の子育ての場として、保育室や子育て支援室を地域に開放し、同時に子どものことを研究する拠点にもなっているのだ。
「学生には実際に子どもやお母さんと接することで、生きた知識や情報を修得してほしいと思っています。今、核家族で母親が孤立し、子育てで悩んでいる方がたくさんいます。そのような母親を支えていける人、子育て支援の力を持った保育士を育成していくのもこの学部のめざすところです」
|