大学受験「旺文社パスナビ」トップ東大阪大学>こども学



大学で学べる学問紹介 基本情報




吉岡 眞知子 助教授

よしおか・まちこ
●大学卒業後、奈良県の公立小学校で22年間教員を務める。その後、奈良県教育委員会からの出向で、3年間奈良県児童福祉課の保育指導主事として県内保育施設の指導を務める。その後、東大阪短期大学幼児教育学科を経て、東大阪大学「こども学部」開設とともに現職に。現在、奈良女子大学大学院人間文化研究科博士後期課程の学生でもある。







子どもの視点に立ち、
子どもを取り巻く問題について考えていく。



東大阪大学 こども学部 こども学科
吉岡 眞知子 助教授



子どもを1人の人間として尊重していくには

子どもについて考えることがなぜ大事なのだろう? それは、子どもは、社会(大人)や家庭(親)、学校(先生)の影響を大きく受ける存在であり、未来を映す鏡だからだ。子どもについて考えることは、人間そのものについて考えることであり、社会のあり方を考えることでもある。

核家族化や女性の社会進出が進む現在、子どもをめぐる環境は大きく変化している。この時代の中で、「子どもの育ち」をテーマに、子どもをどう理解し、どのように向き合っていくかを考えるのが、東大阪大学の「こども学部」なのだ。

「この学部に入ってくる学生に、私は『子どもを大人と同じ人間として見ていますか?』という問いから始めます。大人は、子どものことを考えているようでも、どこかで《思いどおりになるもの》という思いが隠れていたり、大人の都合で子どもについて語ることが多いのです。まず、子どもを1人の人間として尊重していくことが大切です。私が担当している『こども学』では、まず、子どもの視点に立つということはどういうことなのかを考えていきます」

そのために、例えば、実際に子どもが使うイスに座ってみる。オモチャで遊んでみる。子どもの視線の高さでモノを見てみる。子どもの声を聞いてみる。そのような臨床的な体感から始まり、実際に子どもや親と接することで、子どもを取り巻く問題を子どもの視点で捉え、考えられるようになっていくのだ。

 

子育て支援の力を持った保育士を育成していきたい

吉岡先生が担当している「こども学」は、幼児教育学や児童心理学など、これまで複数の学問に分断されていた子どもに関する学問を総合的に学ぶことで、幅広い知識を備えた子育てのプロとしての基盤をつくることを目的としている。また、こども学部独自の専門科目には『こどもと玩具』『こどもと衣服』など、多くの科目に『こどもと……』がついている。そこには吉岡先生の言う《子どもの視点》を学生に意識して学んでほしいという願いが込められているのだ。

「この学部に入ってくる学生の多くは、将来、幼稚園の先生や保育士になりたいと思って入ってきますが、ここでの学びを通して、将来の進路に対して視野が広がるはずです。例えば、子ども服の仕事をしたいとか、おもちゃメーカーに行きたい、子どもと食に関することをやりたいという学生も出てくるだろうと思います。この広がりは大学での学びの成果だと思います」

東大阪大学では、子育てを実践的に学べる「こども研究センター」を設置している。これは、実際の子育ての場として、保育室や子育て支援室を地域に開放し、同時に子どものことを研究する拠点にもなっているのだ。

「学生には実際に子どもやお母さんと接することで、生きた知識や情報を修得してほしいと思っています。今、核家族で母親が孤立し、子育てで悩んでいる方がたくさんいます。そのような母親を支えていける人、子育て支援の力を持った保育士を育成していくのもこの学部のめざすところです」


大学受験「旺文社パスナビ」トップ東大阪大学>こども学