
愛媛大学地球深部ダイナミクス研究センターの入舩徹男教授たちのグループは、自らが産み出した超高硬度ナノ多結晶ダイヤモンド(「ヒメダイヤ」)を用い、関連企業の協力によってレーザー加工・超音波加工などの技術を組み合わせて、真球ダイヤモンドの作製に成功した。
通常の宝石などに用いられる単結晶ダイヤモンドは、結晶面や方向により硬さや割れやすさが異なるため、真球の製作は困難とされてきた。今回、作製されたものは直径7.5mmで、真球からのズレは数ミクロン以下と1000分の1以上の高い精度に仕上がっており、世界初の真球ダイヤモンドと考えられる。このような真球加工が可能になったのは、ヒメダイヤが通常の単結晶と異なり、多数のナノ(10億分の1)サイズの微細なダイヤモンドが焼結した、均質な多結晶体であることによる。
今回得られた真球ダイヤは、その弾性的性質の精密測定に用いられるとともに、光学レンズなどへの応用も期待されている。また任意の形状に加工可能となったことにより、ヒメダイヤの硬さを生かした工業的・科学技術への応用も開始されている。