大学受験「旺文社パスナビ」トップ合格サポートトップ>センター試験[主要14科目]重要傾向と対策のポイント

地学I

「螢雪時代」アドバイザー/石井良治先生

図解重視の出題傾向
図表の理解を重点的に学習しよう

2008年の出題はここがポイント:大学受験「旺文社パスナビ」

 内容・難易度・出題数などに変化はなかったが、問題中の図について、昨年の10組が、2008年には17組と大幅に増え、図解重視の傾向が強く見られた。第1問・第2問は基本的な問題。第3問の地質図では、未調査地域を予測させたり、火山灰の鉱物を取り出す作業など新機軸の出題が見られた。第4問の大気と海水の相互作用、第5問の宇宙船の軌道の図は新形式で、第3問〜第5問は探求の態度が求められた。また、問題文と図を関連づけて十分読み取る必要もあった。

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高得点確保への傾向と対策:大学受験「旺文社パスナビ」

 傾向1:問題文の正確な把握のために用語の理解が求められる

 図解中心の問題とはいっても、問題文の十分な理解は欠かせない。それには用語を完全にマスターすることが肝要である。2008年の第1問だけを見ても、大陸プレート、海洋プレート、アセノスフェア、中央海嶺、トランスフォーム断層、ホットスポット…・など、20語ものいわゆる地学では基本とされる用語が見られる。第1問で満点を取るにはこれらの用語をすべて十分に理解したうえで、問題解決に当たらなければならない。
 用語をマスターするには、教科書を利用しよう。その索引には、450〜600程度の用語が記されている。すべての用語をチェックして内容を理解し、必要に応じて相互に関連づけ、自在に用いることができるようになっておきたい。

【対策】
教科書を中心に読みながら
基本の用語をすべてチェックする。
完了したら索引の順に内容を確認する

 傾向2:図表の読み取りが出題の中心になっている

 2008年の第1問トップの図はどの教科書にも載っているので、一目見て「プレートの沈み込み」とわかるはずである。そして●や▲の記号が何を表すかも瞬時にわかるだろう。第1問・問4の地震計の記録では、問題文から直下に震源があるので、まず上下方向のゆれがくることが判断できる。このようにポイントを的確につかんで、すばやく正答を見出す力をつけておきたい。
 図としては目新しいものもある。第4問の大気と海水の相互作用の問2では、図を見てじっくり考えなければならない。この場合も本文との連携で「暖かい混合水を蓄える」に着目すれば、おのずから正答が得られる。このように図のみでなく問題文との密接な連携も必要である。第3問・問3も同様で、「鉱物粒を取り出す」に注目すればよい(体験しておくことも必要)。図解問題では、第4問、第5問のように写真が使われることもある。探求のためには、ありのままを見ることと、その図の意味をきちんと読み取る必要もある。

【対策】
教科書に載っている図表は
一目で内容がわかるようにする。
図中の用語のチェックもしておく

 傾向3:計算問題は数少ないが基礎的なものが出題される

 地学Iでは数少ないが計算問題が出題される。しかし難問らしいものはなく、式の変形・比例計算・公式の利用といった、基礎的なものがほとんどである。2008年の第5問・問2のケプラーの第3法則は、その典型の1つである。
 第2問・問4の大陸地殻の化学組成に関するものは比例計算であるが、計算をせずに組成の順を記憶していても正解できた。地球の大きさ、相対湿度、フェーン、会合周期、ハッブルの法則などは確実にしておこう。

【対策】
公式は必ず使えるようにしておく。
円の内角と弧の関係、球の表面積など
数学の基礎も忘れないようにする

大問別平均点&出題分析(カッコ内は「平均点」)
【第1問】
「固体地球分野」 '08年…配点20点(15.7点)/'07年・配点20点(13.9点)
プレートテクトニクスに関する基礎的知識問題が中心。プレートの動きによって生じる地震や火山活動の範囲、深発地震などについての平易な問題。アセノスフェアについてはマントルの一部で、流動性があることなどの理解が必要。問4の地震計の記録は問題文から直下型であることが判断できる。
【第2問】
「岩石・鉱物分野」 '08年…配点20点(12.2点)/'07年・配点20点(15.6点)
A.輝石におけるSiO4四面体のSi とOの数の比は図で構造を理解していれば容易。B. O、Si、Alの量比はやや面倒な比例計算だが、地殻の構成元素比を利用すれば単純な知識問題。C.各岩石と断層との新旧関係。切る、切られるを見れば容易。放射年代は半減期の長短で判断。
【第3問】
「地質分野」 '08年…配点20点(11.9点)/'07年・配点20点(14.9点)
問1.地層境界線の現れ方は基本的知識。問3.火山灰中の「鉱物の取り出し」であることに注意。一度は体験しておこう。問4.柱状節理は玄武岩に多い。問5.断層の東側では西傾斜、石灰岩が最古で地層の堆積順等を読み取る。やや難。問6.地質図作成に必要な資料を求める。
【第4問】
「大気・水分野」 '08年…配点20点(12.8点)/'07年・配点20点(10.8点)
A.暖められた空気が上昇して周囲から吹き込む風がつくる海水の流れを考えさせる新形式の問題。やや難。B.風向と前線の位置。季節による前線の活動でいずれも常識的。C.緯度ごとの熱収支。地球放射が緯度により大きな差がないことに気がつくことが肝要。グラフは簡明。
【第5問】
「天文分野」 '08年…配点20点(14.1点)/'07年・配点20点(12.5点)
A.ケプラーの法則は第3法則を当てはめて容易に解ける。B.恒星のスペクトル型と表面温度との関係、太陽がG型であることを知っていれば容易。太陽の温度は中心から光球面に向かって下がるが、大気で上がること、グラフの原点が0でないことにも注意。C.星間雲についての常識的な問題。
※「大問別平均点」は旺文社の集計による数値。